第十九話 アハト・ブラウ
屋根裏部屋だ。炎の舌にチロチロと炙られる、私の罪を思い知らせる部屋だ。隣にはかけがえのない妹がいて、彼女も私と一緒に炙られている。私の罪で、彼女が一緒に炙られている。
私は酷い姉だと思う。私にはこの日を消すことができなくて、きっと魔装乙女になる前のこの日からずっと、私は人に助けてもらうのを待っている。誤魔化すように妹の手を握って、隣にいてくれる妹で、自分の心細さをごまかして。
「大丈夫。私たちはずっと一緒だから」
地獄に落ちても、ずっと一緒に苦しむから。なんて意味のないことを言葉にするのだろうと、昔の私に文句を言う。だけれど、自分のしてきたことは変わらなかった。窓が見せてくれる星空だけを見上げて、星がきれいだと、神様はちゃんと見ていてくれると心にもないことを言う。
まるで、幸せを感じてしまった自分への天罰のようだと、フィアは思った。だとしたら、神はとても意地悪だと嘆いた。
「いつもなら、このくらいにピアノの音が聞こえるのにね」
「そうだね。ピアノの音が聞こえてればね」
いつも階下から聞こえてくれる、私たちを追い出した家族が楽し気に奏でる旋律。家族は嫌いでも、音楽に罪はない。私たちの数少ない楽しみの一つだった。
「どこか、お出かけしてるのかな。私たちも、連れてってくれるかな」
「そうだね。お父さんもお母さんも、気持ちが変わったらね」
お前たちのせいで魔物が集まるのだと。口汚く罵った父と母。彼らの気が変わったのなら、私たちを連れて逃げてくれたろう。とっくに、悲鳴はこの家から逃げ去ったけれど。
「そしたら、森にお出かけしたいね。小さな小屋で、みんなでお昼ご飯を食べるの」
「そうだね。そんなふうに、暮らしたかったね」
そう、贅沢は言わないから。ケーキとか、なんだとか。そういう素晴らしい食べ物でなくてもいいから。
普通の食べ物を、妹と二人で食べて。二人で美味しいねと笑いあいたかった。
かつての自分の中で、今の自分が涙を流す。そして気づいた。これは、これが自分の失くしていた記憶。自分の失くしていた夢なのだと。
気づいた瞬間、かつての自分の身体が思い通りに動くようになった。フィアは反射的に立ち上がって、妹の手を引っ張る。
「逃げましょ! こんなところいなくたっていいじゃない」
けれど、どれだけ引っ張ったところで妹の体は動かなかった。
「だめだよ、お姉ちゃん」
妹が諭すように言う。
「私を救けたかったら、もっと人を殺さなくちゃ」
その言葉にはっとして、フィアは妹の身体に絡みついているものが見えた。最初から見えていたのに、きっと見えないようにしていただけだった。赤色の世界はいつの間にか真っ暗闇に変わっていて、その中で、妹に絡みつく無数の手だけが浮き上がって見えている。その先に見える、ミアやメアの混ざった、無数の顔。
フィアは、まだまだ人を殺さなければいけなかった。
◇◆◇
「――っ!」
フィアは言葉にならない叫びをあげて飛び起きた。それはややもすると、妹の本当の名前だったのかもしれないが、確かめる術などない。
じっとりとかいた汗を拭う。秋の夜風は涼しいのに、肌着がうっすら張り付くくらい、フィアは汗をかいている。吹き抜けた風は、むしろ彼女の身体を寒気で震わせた。
「何か、悪い夢でも見ましたか」
「アハト……」
ベッドの脇には、アハトが立っていた。月のさやけき光に、彼女の水色の髪は引き立てられて見えた。水の入ったグラスを差し出され、フィアはそれを受け取ると一息に煽った。ふぅ、と落ち着いた頭で、なぜアハトがいるのかという疑問に答えを出す。
覗きをすることはあっても、あくまで除きにとどまる彼女が、なぜフィアの寝室にまで入り込んできたのか。
「今日が、期限ってことね」
「えぇ。移動の時間も考えれば、明日にはここを出ないと間に合いません」
決断をする時が来たのだ。フュンフを助けるためにジーンの元へ戻るのか、このまま、フュンフを諦めて逃げるのか。
アハトは普段のお気楽な様子を見せず、ただただフィアの答えを待っている。虫の鳴き声だけが微かに響いていて、その中で、フィアは自嘲的な笑みをこぼした。
「こういう時、ノインなら何も迷いはしないんでしょうね」
「そうですね。ノインちゃんは、ひたすらに純粋ですから」
ふと、今では敵になってしまった、もう一人の相棒が思い浮かんでいた。誰よりも幼く見える彼女は、真っ直ぐさという面では誰にも負けない。
「でも、これはお姉様の決断です。お姉様が決めるんです」
その愚直とまで言える真っ直ぐさが、今はひたすら羨ましい。
逃げて、一人で苦しんで、アハトが追いかけてきてくれて、自分と向き合う時間があって。けれど結局、フィアの中で答えは固まりきっていない。
「ミアとメアは、いい子たちよね」
「えぇ」
「殺さなくて、良かったと思う。あの子たちが……あのゼクスみたいになっちゃったら、悲しいもの。許せないもの」
固まりきってないから、フィアは訥々と語る。アハトはそれを聞いてくれる子だ。
言葉通りに、ミアとメアはいい子だ。姉妹仲が良く、幸せそうで、きっと良い大人になる。すでに死んで、死にきれてないだけのアハトやフィアとは違って未来がある。
それを殺して奪ってしまうのは、とても罪深いことだ。今までもその意識がなかったわけではないが、彼女らと実際に触れ合ってしまって、その重さというものは比べるべくもなく膨れ上がっている。
いまさら聖人を気取って、人を殺してはいけませんと言うのは寒々しいのだろう。けれど、だからと言ってこれ以上悲劇を生む必要もないのだと。彼女は心からそう思う。
「だから、ジーンの元には戻りたくない。戻りたく、ない。戻りたくない、だけど……!」
目に熱いものが込み上げる。思い出すのは、さっきまで見ていた赤い夢。フィアが思い出した、フィアだけの記憶。
「アハト、私ね……? 少しだけど思い出したの、記憶」
「――思い出したって、本当ですか?」
「誰も本当かなんて教えてくれないから、もしかしたら私の妄想かもしれないけどね」
言って、フィアの目から思わず涙が溢れた。根拠がなくとも、この温かみがフィアに自分の記憶の正しさを信じさせてくれる。
「私ね、やっぱりフュンフを救けたい。あの子を、諦めたくもないよ……」
ミアとメアを、いいなと思う。
それがフィアの本心で、つまりはフィアも、そういう二人でいたかった。フュンフと二人、慎ましくも穏やかな生活を送りたかった。
これはやはり、夢だ。
フィアが寝ている間に、勝手に見させられる夢とは違う、フィアが自分の意志で、未来に夢見るものだ。
だが、そこには流血が伴う。
いくらジーンが研究自体をストップしても、それは研究の種類が変わるだけで、忌子狩りは続くかもしれない。そうでなくても、今度は戦争で人を殺さなければいけないのかもしれない。
「でも、どっちかを選ぶんです」
アハトは、その葛藤を許してはくれない。フィアの忌避と欲望を聞いた上で、どちらかを選べと迫る。
それは、かつてのフィア・ロットならば迷わなかった選択。自分の唯一の欲望のため、他のあらゆるから目を背けてきたフィア・ロットであれば。ギルバートに言わせれば、中途半端に賢しい選択。
今の彼女は、答えを口にしようとしては答えきれず、曖昧に濁しては口を閉ざす。アハトは待ってくれている。だから、彼女は最も自分が望む答えを、自分で導き出さなばならないのだ。
「……ねぇ、アハト」
「どうしました、お姉様」
そして、フィアは気付く。
「あんた、一つだけ私に、選択肢を隠してるでしょう」
「……尊敬するお姉様にそんなこと、するわけないじゃないですか」
「いいえ、隠してるわ。どういう意図かは知らないけれど」
アハトが悲しげに目を細めるのを、フィアは見逃さなかった。やはり彼女は、フィアと同じことに思い至りながら、口には出していなかったのだ。
それはきっと、あまりにも無謀だからで。ただ、万能の魔法薬があるだなんて、そんな噂もあるくらいだから、魔術の心得のないフィアにだって夢見ることくらいは許される。
「例えば、私がフュンフを強奪して、彼女の意識を戻すための旅に出たって、いいのよね」
言葉にしてみると、それはとてもすばらしいことのように思えた。
「フュンフだって禁忌の存在だから、そう簡単に奪わせてはくれないでしょうけど――」
「だめです!」
だから、泣きそうになっているアハトの様子に、気付くのが遅れた。
「だめです、そんなの。なんでそんなこと言うんですか……?」
アハトはか細い声で言う。フィアは面食らった。彼女がここまで、剥き出しの感情を見せたことはない。自分の身体を抱いて、縋り付くようにクリスタルチャームを握りしめて。
「たしかに。お姉様の素敵なところは、自分の大切なもののために全てを投げ打てるところです。投げ打ったのに、その罪の重さからは目を背けないところです。罪の重さを分かった上で、それでもという愛の強さが、アハトがお姉様を素敵だなって思うところで、でもっ」
一息に言い切って、息を継ぐ。
「それで、お姉様はどうするんですか……?」
「私は、それで満足だから」
「そうじゃありません!」
アハトが叫ぶ。その叫びはフィアを責めるというより、彼女のやるせなさを押し込めたもののようにフィアに聞こえた。
そして、はたと彼女は自分の勘違いに気づく。アハトは何も、フィアのためだけに潜伏生活を共にしていたわけではないのじゃないか。
「だってそうしたら、そうしたら。お姉様は」
彼女にも、彼女の目的があったに決まっている。
「お姉様はもう、フュンフさんだけのお姉様になっちゃうじゃないですか!」
「アハト……」
アハトの言う通りだった。
自分では一切身動きの取れないフュンフを連れて、追手をかわしながらの生活。きっとフィアは、フュンフのためだけに行かなければならなくなる。
アハトがついてきてくれれば、少しは楽になるのだろう。けれど、そこまで彼女に頼るつもりもなかった。フィアの頼みであれば何でも聞いてくれるアハトだからこそ、フィアのためにフュンフを救ける道行についていくなんてことは、あってはならない。
それを察して、アハトはフィアの横に身を擦り寄せてくる。氷のように冷え切ってしまった手が、フィアの手に添えられる。
「お姉様、なんでデプンクトで二手に分かれることを提案したか、わかりますか?」
「ミアとメアの姉妹を、妹のいる私に殺させるのは忍びなかったから、かしら」
「ほら、やっぱり。お姉様はそう思ってくれるって、分かってましたよ」
そして、ひどく卑屈な笑い方をする。見ていてとても嫌な気持ちになる笑い方だとフィアは思う。
「アハトはね、お姉様が追い詰められて、魔装解錠を使ってくれたらいいなって、そう思ってたんですよ? お姉様が記憶を失って、妹のこと、フュンフさんのこと、全部忘れてしまえばって」
「それって」
「アハトは悪い子なんですよ? ほんとはこんなこと、ずっと隠しておくつもりで、かわいいアハトでいたいのに、アハトはかわいくなきゃなのに」
フィアに寄り添う、彼女よりひとまわり小柄な身体は小刻みに震えていた。そんなアハトが見るに堪えなくて、フィアは肩を抱く。引き寄せられるまま、水色の髪を二つ結びにした頭が、彼女の胸に収まる。
「それくらい、アハトはお姉様を愛してるのに。お姉様は、フュンフさんを選ぶんですね」
「……」
鼻を啜る音。胸を抉られるような、後ろ髪を引く思い。フィアは中身のない慰みを口にしそうになって。
けれど、そんな誤魔化しはあってはならない。アハトは顔を上げようとはしなかった。胸に沁みて広がる熱を持った感触。本来なら不快な、魔装の硬い感触を押し付けられていても、気にならない。
「ごめんなさい、アハト」
もはや、フュンフを救けるのをこれからも手伝ってくれとか、そういうおためごかしで解決するものでもないと、フィアにはわかった。アハトがくぐもった呻きを上げ、頭をぐりぐりと押し付けてくる。
彼女のわがままを、フィアは優しく拒絶し続けた。アハトが落ち着くまで頭を撫で続けて、残酷なことをしているなと思いながら、それしかできることがない。
やがて、「もういいです」と言って、アハトがフィアから身を離す。魔装のない右目の目尻が赤くなっていた。彼女はそれを拭い去るように、一度目元を擦ってから、口を開く。
「分かってるんですか、お姉様。ジーンと戦うことにしたら、お姉様は必ず、魔装解錠をまた使わなきゃいけないんですよ……?」
「そう、でしょうね」
「今は覚えていられるその夢も、戦いの途中で忘れてしまって。そこで少しでも立ち止まってしまえば、お姉様は死ぬんです」
「……そう、ね」
フィアは重く頷く。
ジーンと戦うことになれば当然、ゼクスとノイン、二人の魔装乙女が立ちはだかる。墓所での戦闘を思い出せば、フィアの心は小さくなった。あの二人を相手に勝つには魔装解錠をする必要があり、けれどもあの二人だって、魔装解錠を隠している。マルチプルオーガの時のように、圧倒しきったまま終わることはないだろう。
あの時以上に力を使えば、あの時以上に記憶が欠落する。思い出した夢を忘れて、それでも戦い続けられるのかという不安はある。それ以上に、あの大切な記憶をまた失ってしまうことが怖かった。やっと明確になった、自分の拠って立つものが崩れてしまう。小舟の底に穴が空いて、じわじわと沈んでいくような恐怖。
自分は、躊躇うだろう。
アハトに問い質され、フィアは確信ができてしまった。所詮は自分の本当の名前しか知らない、フィア・ロットという紛い物。きっと自分は、魔装を解錠すべきその場面で躊躇う。
そして、場所の時と同じように負ける。思い返せばあの時のアハトの魔術は、フィアの魔術を踏まえての援護であったのだろう。今自分は、その援護すら切り捨ててしまったのだから、勝機というのは非常に薄い。
それでも。フィアの中に赤く灯った夢は、消える様子を見せなかった。
「……それでも、魔装解錠を使わなくても、勝てる道はあると思う」
「――そうですよね。だから、アハトはお姉様が好きなんです」
自分の気持ちを確かめるようにフィアが呟くと、アハトは穏やかに微笑んだ。
「でも、そんな気持ちじゃ、勝てるものも勝てませんよ?」
諭すような口調。アハトが思い切りをつけて、ひょいと立ち上がる。
彼女の口ぶりは、常のようなあざとさを秘めたものに戻っている。フィアにはその急変がわざとらしくて、何か不安になる。
「実は、さっきお姉様の香りを合法的に楽しんでた間に、結界に反応がありました」
「なんですって」
「ゼクスか、ノインちゃん。マスターのことですから、ゼクスの方でしょうね。すぐにここへ来ます」
「なら、すぐに行かないと!」
「だめですよ、お姉様。だめだめです」
嫌な予感が的中した。咄嗟に立ち上がろうとしたフィアの鼻先に、アハトの指先がぴしりと突きつけられる。
「言ったでしょう。そんな気持ちじゃ、勝てるものも勝てないって。だから、可愛い可愛いアハトちゃんから、今回は最後の餞別を贈らせていただきます!」
「何、馬鹿なこと言ってるの! あなたの魔術で、一人で戦うなんて……」
「でもお姉様、アハトの魔装解錠、知らないですよね」
「それは!」
自分が恐れたリスクを、肩代わりするというアハトに、ありがとうと言えるフィアではなかった。アハトの手を払いのけて、その両肩を掴む。縛り付けてでも彼女の愚かな献身を止めさせなければならない。
ならないのに、魔力を感じるフィアは気づいてしまった。アハトの左目の魔装に、すでに魔力が集まり始めている。溢れ出す冷気が空気中の水分を急速に凍りつかせ、部屋の中を彩るダイヤモンド・ダスト。
「言いましたよね、アハトの役目は、お姉様の監視と制圧。だからアハトの魔装解錠はそのためだけにデザインされたもの」
「何しようとしてるの! やめなさい!」
儚い光だった。はらりと落ちてきて、フィアの手に触れれば溶けてしまうほど、か弱い光だった。それが、今のアハトの姿に重なって、フィアは必死に声を張り上げる。
アハトはその声を受けて、満足そうに笑みを深めた。
「本当は、絶対に見せたくなかったんですけど。ここまで愛してもらえるなら、見せる甲斐があるってものですね」
「アハトッ!」
「魔装、解錠」
アハトの左目の魔装が開く。冷たい氷の色をした魔力の嵐。あらゆる熱を奪い去る、絶対零度。フィアは焼け付くように凍える痛みに歯を食いしばり、アハトを逃すまいとする。
やがて、フィアの魔装解除と同じように、魔導陣が構築される。けれどもそれは、アハトの周りではなく、フィアを囲むようにして展開された。
「魔導牢・醜檻」
詠唱すらなく、魔導陣が回転を始めた。
フィアの足元が凍りついていく。どれだけもがこうとも、砕ける気配はなく。それどころか全身を襲う脱力感。回転する魔導陣は、フィアから魔力を吸い上げて稼働していた。
「どうですか。お姉様専用に作られた、拘束魔導陣です。魔術を起動しようにも、すでに魔術を行使しているのでは難しいですよね?」
魔術による、魔術の強制発動。
身体能力に優れるわけでもないフィアには、そもそも魔術しか対抗手段がなかったのに、それすら封じられている。
すでに腰のところまで凍りついていて、もうすぐこの氷は全身を覆うだろう。けれども、魔力を吸い上げられていく身体には、むしろ力が入らなくなってゆく。
当然、アハトを捕まえていた両手にも力が入らなくなって。アハトの両手がゆっくりと、フィアの両手をどかしてしまう。
「アハト、どうするつもりよ! これがあなたの魔装解錠なら、勝ち目なんてもう、どこにもないじゃない!」
「ところがどっこい。アハトにはまだ奥の手が残ってるんです」
もう、動くのは口しかなくて、フィアは必死に叫んだ。届かなかった。アハトは魔装に括り付けたクリスタルチャームを、得意げに指で弾く。
あぁ、そうだ。見覚えがあるはずだ。
フィアの脳裏に記憶が閃く。見覚えがあるも何も、あればフィアが――
「大丈夫ですよ、お姉様」
気付いたところで、もう何も言えない。氷は彼女の頭部すら覆ってしまう。
「アハトはお姉様のためなら、なんだってできるんです!」
【Tips】拘束魔導陣
対象の魔力を吸い上げて、魔術を強制起動するもの。生物が内蔵する魔力を吸い上げるのは本来難しく、アハトの場合は、フィアの魔術特性をよく知るジーンがアハトの魔装に手を加えているため、フィア限定で機能するものになっている。




