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立体脱出ゲーム  作者: 望月笑子
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203号室:オレンジ色のタヌキの部屋

306号室:ピンク色のヤクザの部屋


「ワタシは、人工知能ロボットですます。脱出のヒントですます。《七つ道具》には、使う物と使わない物があります、ですます。折り畳み式ナイフプラスチックの分度器婦人用裁縫セット紙コップ発泡スチロールマグネットロープ。この中で、使う物は…と以外は、全部使う、ですます」

このメールを送信すると、執筆中小説にこの内容が追加されます。

そして、そして、そして、なんとクレーンがクジを4枚掴んだでやんすよ。自動的にポイ穴に移動して、パラパラと落ちたでやんす。これまでなら、落ちる前に、クレーンから何枚かはみ落ちしてしまうのでやんすが、今日は1枚も落ちなかったでやんす。

排出口から、さっそく、2つ折りにされた三角形のクジを取り出したでやんす。1枚目を広げてみたでやんす。ハズレでやんした。2枚目を広げてみたでやんす。やっぱり、ハズレでやんした。3枚目もハズレ。だけど、4枚目を広げてみたら、なんと、2等だったでやんすよ。でも、2等は、2枚なければ当たりにはならないでやんすよね。

102号室:青色の河童の部屋


※あなたの立場は、【貧民】です。


「アタイは、いわゆる若者引きこもり予備軍。1日の大半を、漫画喫茶やインターネット・カフェ、24時間営業のファミレスで過ごす。けど、この前、ホントに金欠になって、路上でふらふらしてたら、ダフ屋に声をかけられた。そのダフ屋が、タダでくれたのが、この【遊園チケット】。でも、ゲームに参加するだけで、賞金が貰えるなんて、そんなの嘘だ。ハッタリだ。それよりアタイ、ここから、生きて脱出できるのかな…。だんだん不安になってきたよ」


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