101号室:黄色のジェイソンの部屋102号室:青色の河童の部屋
101号室:黄色のジェイソンの部屋
「ボクは、慶応ボーイだよ。GPSコンパス付き時計って、便利だよね。良かった。父の形見なんだ。」
タランッ タランッ タランッ…
青色の河童が、パネルの通話ボタンを押した。
「ボクは、慶応ボーイだよ。ゴメンね。河童ちゃん。多分、さっきの時報の時に、【金色ボタン】押してくれたんだと思うけど…」
「はい、押しました。それに、オレンジ色の天狗さんにも、黄色のゾンビさんにも、伝えました。」
「勿論、ボクも押したよ。だけど、何の変化も無かったってことは…」
「やはりまだ、全員にこの情報が行き渡っていないんですね…。」
「諦めちゃダメだよ。まだまだ、諦めるのは早いからね。」
「はい。でも、遊園地にまつわる奇妙なウワサが…((((;゜Д゜)))あるらしいんです…」
「奇妙なウワサ…?」
「どの遊園地かは、定かではありませんが、その遊園地は、この世とあの世を、つないでいるらしいんです。それで、あの世に行った人は、2度と帰れないんだとか…((((;゜Д゜)))」
「つまり、河童ちゃんは、ここは、あの世なんじゃないかって言いたいの?」
「はい…。」
「そんな筈はないよ。実はボク、コンパス付きの時計をしているんだけど、コンパスは狂ってはいない。ただ…」
「ただ…((((;゜Д゜)))?」
「どうやら部屋が、回転しているらしい。ボクの部屋だけが回転しているのか、全部の部屋が回転しているのか、それとも、1階と2階と3階の回転数が違うのかは、今の時点では分からないけど、明らかにここは、3次元の世界だよ。」
「あ、安心しました…」
「大丈夫だよ。コンパス付き時計で、ボクの部屋は、1時間に、10周しているようだね」
「10周…?」
「うん。6分間で1周しているのは、間違いない。」
「ひょっとして、メリーゴーランドなんでしょうか…?」
「いや。よっぽど、ふざけたヤツら…」
204号室:緑色の一つ目小僧の部屋
「探偵です。簡易コンパスで、何度も何度も、確かめました。この部屋は、1時間に5回、回転しています。間違いありません。」