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立体脱出ゲーム  作者: 望月笑子
123/127

101号室:黄色のジェイソンの部屋102号室:青色の河童の部屋

101号室:黄色のジェイソンの部屋


「ボクは、慶応ボーイだよ。GPSコンパス付き時計って、便利だよね。良かった。父の形見なんだ。」




タランッ タランッ タランッ…

青色の河童が、パネルの通話ボタンを押した。


「ボクは、慶応ボーイだよ。ゴメンね。河童ちゃん。多分、さっきの時報の時に、【金色ボタン】押してくれたんだと思うけど…」

「はい、押しました。それに、オレンジ色の天狗さんにも、黄色のゾンビさんにも、伝えました。」

「勿論、ボクも押したよ。だけど、何の変化も無かったってことは…」

「やはりまだ、全員にこの情報が行き渡っていないんですね…。」

「諦めちゃダメだよ。まだまだ、諦めるのは早いからね。」

「はい。でも、遊園地にまつわる奇妙なウワサが…((((;゜Д゜)))あるらしいんです…」

「奇妙なウワサ…?」

「どの遊園地かは、定かではありませんが、その遊園地は、この世とあの世を、つないでいるらしいんです。それで、あの世に行った人は、2度と帰れないんだとか…((((;゜Д゜)))」

「つまり、河童ちゃんは、ここは、あの世なんじゃないかって言いたいの?」

「はい…。」

「そんな筈はないよ。実はボク、コンパス付きの時計をしているんだけど、コンパスは狂ってはいない。ただ…」

「ただ…((((;゜Д゜)))?」

「どうやら部屋が、回転しているらしい。ボクの部屋だけが回転しているのか、全部の部屋が回転しているのか、それとも、1階と2階と3階の回転数が違うのかは、今の時点では分からないけど、明らかにここは、3次元の世界だよ。」

「あ、安心しました…」

「大丈夫だよ。コンパス付き時計で、ボクの部屋は、1時間に、10周しているようだね」

「10周…?」

「うん。6分間で1周しているのは、間違いない。」

「ひょっとして、メリーゴーランドなんでしょうか…?」

「いや。よっぽど、ふざけたヤツら…」




204号室:緑色の一つ目小僧の部屋


「探偵です。簡易コンパスで、何度も何度も、確かめました。この部屋は、1時間に5回、回転しています。間違いありません。」



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