306号室:ピンク色のヤクザの部屋106号室:ピンク色のモアイの部屋
303号室:オレンジ色のピエロの部屋
「私、マジシャン…?どうして、こんな所に閉じ込められたのか、分かりません。ここを出られたら、なんだか、夫に会える気がします。ルール説明を読みました。私には、特権があるようです。202号室の青色の狼男は、【殺人鬼】。302号室の青色のエレファントマンは、【医者】。206号室のピンク色の亀男は、【警察官】。全員の立場が分かります。一目瞭然です。」
このメールを送信すると、執筆中小説にこの内容が追加されます。タランッ タランッ タランッ…
ピンク色の大富豪は、パネルの通話ボタンを押した。
「なんざますか?」
「大富豪さま、大変、ですます」
「どうしたざんすか?」
「さっき、202号室の青色の狼男から電話があって、お前はムカつく、気に入らないと言われた、ですます」
「お前は少し、生意気ざますからね」
「青色の狼男は、【殺人鬼】ではないかと思われる、ですます」
「共犯者は、私のために、犠牲になるざんすよ」
「大富豪さまは、助けてくれないのか、ですます」
「助けようにも、医者がどの部屋か、分からんざます。お前のために、危ない橋を渡りたくないざんす。」
「ワタシは、参加権を剥奪される、ですます。イヤ、ですます」
「人工知能ロボットにも、自我があるざんすね?」
「はい、ですます」
「分かったざんす。医者を探してみるから、脱出方法を真剣に考えるざんす」
「はい、ですます」
「今日の投票は、202号室の青色の狼男に決めたざんす。1ポイントしかゲットできないけど、【殺人鬼】は危険な存在ざますからね」
「はい、ですます」
「ところで、【泥棒】も危険ざますが、【マジシャン】も危険ざます。マジシャンは、全員の立場を知っていて、立場を交換できるざますからね。」
「はい、ですます。大富豪さま。」
「なんじゃ?」
「ワタシは、人工知能ロボット。脱出のヒントは幾つか知ってる、ですます」
「おっー!それは、心強いざんす。」
「だから、ワタシが参加権を失えば、そのヒントも失う、ですます」
「わ、分かったざんす(>_<)。」
通話が切れた。
303号室:オレンジ色のピエロの部屋
「私、マジシャン…?私は一回、オレンジ色のタヌキさんに電話しましたから、あと2回しか、電話できません。誰に電話したら、良いんでしょうか。」