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#47 「必要」と「重要」

 鈴菜の隣で怯えている修。

 その光景はまるで弟をいじめて楽しんでいる姉のような雰囲気を醸し出していた。


「いや、それ(・・)は全くありませんよ? 吉川くん、私は怖い人ではありませんからねー」

「分かってます。分かってますが……鞭はどこかにしまってください……」

「早速ですが、心理学について学んでいきましょう」

「し、心理学ですか?」


 彼女は彼が言ったことに従い、鞭は机の上に置く。

 そして、「ハイ」と答え、分厚いクリアファイルを(めく)り、『心理学』と書かれたページを開いた。


「私達、生徒会役員は一般生徒の「嘘をつくかどうか」を見極めなければなりません。そのため、心理学は必要(・・)となってきます」

「「心理学」は重要(・・)なんですね……」

「ええ。その通りです」


 その時、彼女らの間に「必要」と「重要」の2つの言葉。

 今の修にとっては「すべて重要」だと考えた。

 なぜならば、彼の中で頭が混乱せずに、整理することができる方法だと考えたから――。


「では、少しずつ始めていきましょう! 後期開始まで時間がありませんからね!」

「ハイ!」


 彼女らの「心理学」の調教(レクチャー)が始まる――――。

2017/10/05 本投稿

2017/10/27 ルビの修正

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