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閑話 中間テスト前の話 その2

 その翌日から徐々にではあるが、中間テストの範囲が発表され始めてている。

 現段階で発表されたものは数学A、古文、地理の3教科。


「今回の英語のテスト範囲は……」


 修達の担任である佐藤が事前に書いてあったメモを探し始めた時、生徒達はノートや教科書の隅にいつでもメモが取れるようペンを構えていた。

 彼女は「どこかなぁ……」と言いながら、テスト範囲を書き連ねたものを探し始める。


「――――見つけた!」


 探し始めて数分くらい経った今、佐藤はプリントなどを挟んでいたクリアファイルから水色の正方形の付箋紙(ふせんし)を見つけた。


「じゃあ、今日の授業はここまで。中間テストまであと2週間だから、

みんな頑張ろう‼」

「「ハイ!」」

「この話は他の教科の先生から言われているかな? 30点以下(・・・・・)は赤点で追試だから気をつけてね‼」

「赤点は嫌だから、今から頑張って勉強しよう」


 彼女が生徒達にこう言った途端、授業の終わりを告げるチャイムが鳴り響く――。



 †



 あれから、テスト範囲の発表は数日間に行われていた。

 そして、ようやくその発表が終わった。


「やっと、テスト範囲の発表が終わったねー」

「なんかこうしてテスト範囲を聞いてると、危機感を覚えてこない?」


 麻耶が安堵の表情をしている時に、修は2週間という短い時間で勉強をし終えることができるか不安になっている模様。


「30点以下は赤点で追試」って言ってた話?」

「そうそれ!」

「赤点は不安だよね……」

「そうだな……僕はこれから生徒会絡みのこともあるから、ここはしっかりとやらないと」

「吉川くんはこれから(・・・・)だもんね。生徒会の仕事を覚えたりしなくちゃいけないもんね」

「まずは結果はどうあれ頑張るしかないな」

「うん」


 彼らはこのようなやり取りをしてから、帰路につくのであった。



 †



 そして、迎えた2週間後の中間テスト。

 その最終日に修は鈴菜からあることを告げられることになるのは言うまでもない――。

2017/09/21 本投稿


※ Next 2017/09/22 0時頃更新予定

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