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#28 生徒総会本番と…… その1

「人数が1発で決まってよかったね!」

「インフルエンザとか流行っている時期じゃないから、何とかなってよかったよ」

「それらがあると、学級閉鎖とかがあって呑気に生徒総会とかなんかやっている場合ではないですしね」

「そうだよね」


 それを聞いた先輩生徒会役員達はホッと胸を撫で下ろしている。

 修自身はこの段階で神経をすり減らしている感覚があったが、これからがもっとすり減らされていくという覚悟を決めての生徒会役員として活動をしている。


「鈴菜クン、いつも通りの進行で頼む!」

「ハイ!」

「修クンも在校生の方を回ったりと慌ただしくなると思うが、しっかりと!」

「分かりました!」


 こうして、1年に1回の長時間の睡魔との闘いである生徒総会が幕を開ける――。



 †



「これより、平成28年度生徒総会及び生徒議会を実施致します」


 鈴菜の落ち着いた安定感のある声が講堂のマイクを通じて全校生徒と学校関係者の耳に入る。


「今回の生徒総会の参加に必要とされる全校生徒3分の2以上が集まったので、実施致します。まずは前年度平成27年度決算報告です。資料の2ページを開いてください」


 そのアナウンスを耳にした時、修はいつでも動けるよう、すでに左手にはマイクを握っていた。


「まずは委員会ですね。学級委員の委員長はご起立ください」


 学級委員の委員長が椅子から立ち上がる。

 彼女から会計の政則にマイクを渡した。


「学級委員の決算報告を行います。前年度支出――――――」


 彼は鈴菜にマイクを渡し、「何かに質問等はございませんか?」と全校生徒に問いかける。

 マイクを持った修は全体を見ながら質問等はないことを判断した。


「なさそうですので、続きましては図書委員の決算報告に入ります――――」


 先ほどは会計の政則だったが、今回は書記の聡が読み上げていく――。

 それを部活動の決算報告も同様に行われていく。


「以上で決算報告を終了致します」


 一般生徒のほとんどが眠りについており、現段階ででばんがなかった修の出番はなく、彼も一般生徒(かれら)と同様に睡魔との闘いに入っていった。

2017/03/18 本投稿

2017/09/16 誤字修正


※ Next 2017/03/19 2時頃予約更新にて更新予定。

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