表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【PV21.6万突破!!(11月1日/日間15位)】△▼異能者たちの苦悩 △▼-先にあるのは絶望のユートピアか? 希望のディストピアか?-  作者: ネームレス
第一章 シシャの回遊

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/449

第45話 美子がつけた「あだ名」

 「ナードはやめてくれっ!?」


 「おいナード? さっき九久津が私を壁に運ぶときにパンツ見ただろ?」

 

 「み、み、み見てないです。い、いや、す、すこしだけ見()たかもしれないです……ね。未確認桃色繊維っぽいものが……」


 「見えた(・・・)? じゃなく見た(・・)だろ? 不可抗力的にいうな。それになぜ私の今日のパンツがピンクだと知ってるんだ?」

 

 「えっ、それは、だ、だから未確認なんだって。てか死者を倒したらパンツ見せてくれるっていってたよね?」

 

 「なんだと!?――患者を助けるのに理由はない。みたいに――パンツを見るのに理由はない。っていうな。やっぱりおまえはさだわらしだ!!」


 校長と九久津は俺らを笑いながら見てるし。

 そういえば「さだわらし」って漢字にするんだっけ……? 俺は頭の中でそれに合いそうな漢字を高二の知識で探してみる。

 さっそく脳内変換開始……頭に浮かんでくる漢字たち。

 

 すぐに「(さだ)」と「(わらし)」が候補として抽出された。

 「(さだ)」「(わらし)」……なんかトリハダが立つほど嫌な漢字だ。

 あ~なんか見たくない二文字。

 だから「(さだ)」と「(わらし)」なんて漢字がすぐに思い浮かんだんだな。

 「(さだ)」と「(わらし)」を入れ替えてみる、「童貞(どうてい)」……。


 「あっ、童貞!?」

 

 俺は思わず声を出し膝をついた。


 「どうした? さだわらし(・・・・・)?」


 「ど、童貞ってなんだよ!?」


 「図星で悔しいか!?」

 

 「ち、ち、ち、違げーし!!」


 寄白さんにおもいっきり言葉のカウンターをくらった。

 くそっ、絶対パンツ見てやる!! 

 三秒は凝視してやる!!

 すんげー見れば繊維の向こう側だって見えるんだからな。

 あっ、体調戻ったから腹もへってきた。

 そっ、そうだよ、俺昼休みに海苔弁の法面が崩壊したから昼食抜きだったんだ。

 まあ、あの不調は覚醒のためだったんだから夕飯はいっぱい食べようーと!!


 「おい、さだわらし。なにニヤけてんだ?」


 「えっ、いや、なんでも」


 「うそつけ」


 「ご、ごめんなさーい」


 な、なんで俺が謝る? それは簡単だ俺が下僕だから。

 でも俺はようやく憧れに追いつけたんだ。

 寄白さんと九久津と一緒に俺もアヤカシと戦っていくよ。


第一章 END

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ