表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【PV22.2万突破!!】△▼異能者たちの苦悩 △▼-先にあるのは絶望のユートピアか? 希望のディストピアか?-  作者: ネームレス
第一章 シシャの回遊

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/457

第28話 鬱憤

 俺が「六角第三高校(さんこう)」にいってからもう数日経ってるのにそれ以降校長に会うことはできなかった。

 水を打ったような静けさとはこのことだ。

 「六角第三高校(さんこう)」に()ってという校長のリクエストは、そこまで急ぐことじゃなかったのか? 俺はいわれた翌日に()ったけど近いうちにって表現は曖昧だな。

 校長も――六角第三高校の校長に会ってきてほしいのっていったきり姿を見せないのもおかしな話だ。

 寄白さんに話を聞くも――お姉様は会社にいってらしてよ。としかいわない。

 あとはなにを訊ねても――知らなくてよ。の一点張り。


 そのまま教室の中をちょこちょことうろついては壁やロッカーをコンコンと叩いている。

 ちなみにこの行動で四階の異変がわかるらしい。

 打診音のわずかな違い気圧の変化でアヤカシの出現時期を予測するという。

 まるで名医の触診(しょくしん)、職人芸だな。

 寄白さんは俺の転校初日にもまったく同じことをしてたけど、あれにも意味があったんだ。

 寄白さんへの見方がちょっと変わって軽く尊敬。


 校長は数ヶ月前に【株式会社ヨリシロ】の社長に就任して以来「六角第一高校(いちこう)」の校長と掛け持ちしていることを知った。

 って、校長って社長でもあったのかよ!?

 他生徒から聞いた話じゃ、そのことは「六角第一高校(いちこう)」の生徒なら誰でも知ってる事実らしい。


 俺は正直六角市で絶大な力を持ってる寄白家のことをあまり知らなかった。

 といっても【株式会社ヨリシロ】が通じるのは大人の世界で、それ以外だと「六角第一高校(いちこう)」の生徒くらいだ。

 つまり高校生(こども)にはあまり馴染みない会社ってことになる。

 俺は、今日もまた寄白さんと九久津に四階に呼ばれていた。

 またアヤカシか……気が重い。


――――――――――――

――――――

―――


 「九久津。さだわらしを四階に呼んだ日に、私とおまえとお姉の三人でシシャの正体を明かす決断をしたんだ。……本当にあいつは使えるんだろうな?」


 「大丈夫だって、もう、絵音未ちゃんにも会ってるんだし。シシャの正体も知ってる。いまさらなにもかも忘れてふつうの生活になんて戻れないよ。夢魔も沙田を見てラプラス判定を出した。それに最初L非常階段にいったときにも俺の召喚した”つるべ火”の灯りにも気づいてた。徐々に慣れてきてるのは間違いないよ」


 「ふぅ……」


 寄白は大きく息を吐いた。


 「あいつみたいなやつがどうしてラプラスの悪魔に魅入られるんだ?」


 「さあ? 特別な秘密があるんじゃない? だって繰さんのご指名だもん」


 「まあ、お姉がいうなら……」


 「ただ俺の想像だと転生に関係があると思う」


 「ルーツ継承か……? それより九久津体は大丈夫か?」


 「……ん? なんのこと?」


 九久津のわざとらしい反応にも寄白は真顔だった。


 「……魔属性の憑依は控えろよ?」


 「ああ、そのことね。大丈夫。俺は人一倍健康に気を使ってるし!!」


 「沙田が転入してきた日自我(・・)を持っていかれそうになっただろ?」


 「まあ夢魔は低級アヤカシじゃないし。しかもあのときは全身憑依だったから。でも美子ちゃん、俺は大丈夫だって心配しないで!!」


――――――――――――

――――――

―――


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ