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破壊者  作者: ZODIAC
6/11

episode 6 異端の力


「へぇー亘君やるじゃない

相手はこの学校のトップを争うのに」


「なんて言ったって私が面倒を見たんだからね」


校長室から校長とマスターが闘技場を覗きながら話している


「うまく破壊者の力隠せているね


かなり努力したでしょう?」


「それなりにね


私のメニューのおかげね」

マスターは自信満々に言う


「それはさておき用件は何だ?」


「それはもうすぐ付与されるのだろ?


例のクラスに」


さっきまでにこやかだった二人は


急に空気をはりつめた


「あぁそうだ


今回で数えて4回目だな」

「これ以上犠牲者を増やす

わけにはいかない


早く対処せねば」


「こちらでも順調にいっている


もうすぐの我慢だ」


―――――――――――


俺たちはあれから先生に保護してもらい



無事生き延びることが出来た



放課後だったのでそのまま寮に帰って



また朝迎えて教室にいると



どうやら昨日の戦闘で俺は有名人になってしまい


朝から声のかけられっぱなしだ



正直気が滅入る



そんな事を振り返っていると先生がやってきた



「今日は特別授業なので部屋を移動してもらいます


場所は科学講義室ね」



先生がそう話すと生徒は移動を始めた



「行こうぜ亘」



俺は返事を返して行こうとしたら先生に呼び止められた



「桐谷君、君は校長室に行ってね



校長先生がお呼びよ」



それを聞いて大地が



「亘何かやったのかよ」



少しにやけながら話してきた



「別に何もやっていないがな」



俺はとりあえず校長室に向かうことにした




俺は校長室に行きノックをして部屋に入った



「よくきたね桐谷君」



先生が笑顔で出迎えてくれた



「何かご用でしょうか?」


「それより昨日の戦闘見事だったよ



優等生相手に余裕そうだったよね」



「ここから見てたのですか?」



「まあ双眼鏡を使ってだけれどね」



校長先生は楽しく話している



「でご用件は?」



「力を使っても普通の人にはわからない使い方ってどうやったの?」



「秘密です」



「そんなケチ臭いこと言わずに〜」



「それより用件は?」



「その力の保有者って何人いるか知ってる?」



「記録上は0人」



「まあそうだよね



君みたいに隠している人もいるだろうけどね」



「何が言いたいのですか?」



「毎年選ばれて



毎年全滅しているよね」



もうあれから1年経つのか………………………



1年!!



「どこかで選ばれるってことですか?」



「そう当たり!」



「どこか知っているんですか?」



「まあ一応ね」



「教えてください」



「教えてどうする?」



「止めに行きます



これ以上被害者を出さないためにも」



「君はどうなっても?」



「構いません



もう呪われた身ですから」


「やっぱ君をここに連れて来てよかったよ」



「何がですか?」



「何故この学校は処置を受けた者が多く



1クラスだけ誰も処置を受けていないクラスがあるのか知っている?」



「処置を受けていないクラス………………………



まさかこのクラスは!?」



「そのまさか破壊者になるためにだけ作られたクラスなんだよ」



「みんなはわかっているのですか?」



「それを承知で入学したんだからね」



「それでも止めに行きます」



俺はドアを開けようとしたが開かなかった



「魔力?」



「開かないようにドアに魔力を注いだんだ



開けたかったら私を倒しなさいよ」



校長先生が椅子から立って剣を召喚した



「悪いですが行きます」



俺は右手に赤い魔力を集めて拳を作りドアをおもいっきり殴った



煙が起こり見えない



煙が晴れてきてドアを確認した



「傷一つついていない!?」


「実は私も破壊者なんだ」


そう言うと校長先生は赤い魔力を纏いだした



「魔力使ったらクリエイトに見つかりますよ」



「この部屋には魔力を遮断する加工が施してあり



さらに壁の耐久補強もしてあるから大丈夫だ



それより君の全力が見たいんだ



覚醒型は珍しいのだ」



校長先生は何型だ?



覚醒型以外は紋章がどこかにあり強化されるのだが



「私の能力探っているでしょ?



頑張って考えなさい



答えは」



「わかったやるよ」



俺はいつものセットを召喚した



「そうこなくっちゃ



行くよ」



校長先生[以下校長]は走り出し



単純に斜めに斬ってきた


俺は紙一重でかわすが



頬が少し切れ血が出てきた



「魔力の濃度が濃い?」



「ギリギリで避けたら切り刻まれるよ」



校長は横に斬ってきたので



左手で剣を抜き受け止めた



「支給された剣まだ持っているんだ



だけどその剣じゃ



私の専用武器には勝てないよ」



確かによく見たら剣に亀裂が入っている



昨日の応急手当てしたから余計にもろい



俺は距離を取ってベルトごと外した



「専用武器でも出してくれるの?」



「専用武器?



俺のは拾ったやつですよ」


「専用武器じゃないの?



だからあれだけしかパワーが出ないのか」



校長は納得したように頷いた



「まあまた専用武器は作るとして



どうする?



あの刀じゃ勝ち目無いけど」



「やってやりますよ」



俺は何もない空間から刀を出した



「拾ったやつじゃ同調しないからね



じゃあ行くよ」



校長は一瞬で距離を詰めて蹴りを入れてきた



俺は構えたまま横にずれて



鞘で殴りにいった



「おっと」



校長は剣で受け止めた



「またひび入るよ」



「大丈夫です」



俺は魔力を鞘に集めた



「まだ魔力薄いわ



それじゃ押しがたりないよ」



剣で弾かれて回し蹴りが飛んできたがバリアーを破られ蹴り飛ばされた



壁に衝突して咳込んだ



「覚醒型も覚醒出来なくちゃこんなものかね



降参する?」



俺は首を横に振った



「まだやるの?



傷が増えるだけよ」



俺は立ち上がり構えた



「行くぞ!!」



掛け声とともに力を解放した


校長先生との戦闘が終わり



急いで科学講義室に向かった



講義室からは大地や佐原や渡来がちょうど出てきた



「大丈夫か?」



三人は不思議そうに見てきた



「別に先生が頭に手を置いて暖かい感じがしただけだったけど」



「えっ!?」



「ところで桐谷君はどうしたの?」



「まあ家のことでだ」



「そうなんだ



講義室には入らないの?」


「うん」



「何で?」



「校長先生に入るなと言われたからだ」



「何だ



校長先生が言ったのなら仕方ないね」



「じゃあ教室に戻るか」



俺たちは教室に戻った









―――――――――――


「たくあの力は何よ」



校長室には一閃のひびが壁に入っている



「覚醒型って興味深いね



いきなりだったからびっくりしたけれど



あれだけ力があればいけるかも」



校長先生は呟きながら部屋の掃除をしていた



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