episode 4 転入と出会い
この小説がおもしろいのか心配です
俺は目覚ましで目が覚めて
学校指定の制服を着てネクタイを絞めて
食事を取り荷物を持って
しばらく帰ってこないであろう部屋に別れを告げて部屋を後にした
「とりあえずマスターに挨拶していくか」
俺はマスターの部屋まで行ってノックをして
返事が返ってきたので"失礼します"と言い入った
マスターは忙しそうに書類に目を通していた
「亘かなかなか似合ってるではないか」
マスターは嬉しそうに言った
「褒めても何もでませんよ」
俺は照れながら言った
「話は変わるが学校へはヘリコプターで近くまで送ってもらうことになったわ
向こうに着いたら学校長に挨拶してね
後は学校が段取りしてくれるから
間違っても破壊者の証の赤い目は簡単に見せたら駄目よ
本当に使わなければならない時だけにしなさい
クリエイト達に感ずかれるからね
心得なさい」
マスターは真剣な眼差しで話してきた
「約束は守るよ」
「じゃあ気をつけて行ってらっしゃい」
俺は一礼して部屋を後にした
俺はヘリコプターに向かった
ヘリコプターにはおっちゃんがいてヘリコプターの整備をしていた
「亘、いつでも行けるぞ」
おっちゃんはガッツポーズをしていた
「じゃあ頼むよ」
俺はヘリコプターに乗り込み手鏡で目を確認した
「違和感無しっと」
赤い目はカラーコンタクトによって覆われ見えなくなっている
ヘリコプターは飛び立ち目的地に向かった
目的地にたどり着いた
流石に今日は飛び降りる訳にはいかないので
低空飛行してもらった
「おっちゃんありがとう」
「おう元気でな」
おっちゃんに別れを告げてヘリコプターから降りた
「学校はあっちか
なかなかでかいな」
俺は苦笑いしながら学校に向かった
ちなみに学校名は私立魔導中央高等学校である
俺の行っていた学校も合併しているが
俺は1年の時すぐに学校からいなくなったから
知り合いは大地しかいないのである
そんなことを思っていると門前にたどり着いた
「やっぱりでかいな
私立なだけはある」
俺は門番の人に書類を見せて
校長室までの案内の紙をもらった
案内の通り行くが広すぎて迷ってしまった
「あっちからきたから
こう行ったら
行き止まりか」
俺は方向音痴じゃ無いのに迷ってしまった
「どうかなされましたか?」
声を掛けられたので後ろを振り返ると
先日任務で助けた少女だった
「見慣れない顔の方ですが
道に迷いましたか?」
「不甲斐ないことに
校長室はどちらですか?」
「案内しますよ
着いてきてください」
俺は少女の後に着いて行った
「他の生徒はどうしたのですか?」
俺は素朴な質問をした
「今ホームルームの時間で私はちょうど担任に頼まれて書類を取りに行って
帰る途中にうろうろしているあなたを見たから」
「恥ずかしい限りです」
「はい、着いたわよ」
「ありがとう」
「じゃあ私行くね」
少女は小走りでクラスに向かった
俺はノックをして返事が返ってきたので"失礼します"と言い入った
「君が桐谷亘君か
なかなかかっこいいではないか」
校長は女性で若い人だった
「先日の依頼ご苦労であった
今回はマスターに転入希望されたので
任務という形で君を呼んだんだ」
マスターもお節介だな
「今お節介って思ったでしょ
お節介じゃなくて優しさとして受けとりなさいよ」
何故読まれたんだ
「何故でしょうね」
もう考えるのはやめよう
「ところで君の茶色の髪の毛は地毛?」
「そうです」
「じゃあ目は?」
「目ですか…………」
「全部マスターから聞いているよ
確認するだけ」
「そうですか
じゃあ外します」
俺はコンタクトを取って校長に見せた
「本当に赤いね
よく見たら目の奥に紋章が見えるね」
ちょっ!!校長近いです
「確認取れたしいいよ」
俺はコンタクトを付けた
「じゃあ教室に行くか
荷物はここに置いといてくれたら寮まで運ぶわ
雨音先生入ってきてください」
校長が呼ぶと先生が入ってきた
「桐谷君ね
私は担任の雨音千香よろしく」
俺もよろしくと返した
「じゃあ挨拶も終わったし教室に行くわよ」
早々と校長室を後にした
先生の後を着いていくと
教室にたどり着いた
俺は転入とか初めてだからな
「あら緊張してるの
気楽にね
じゃあ先生の合図があったら入ってきてね」
俺は頷き教室に入って行った
俺は緊張していたので
待っている時間が長く感じた
「じゃあ入ってきて」
合図があったので思いきってドアを開けて入り
先生の隣に立った
「転入生かっこよくない?」
そんな声がそこらから沸き上がった
「はい、静かに」
先生は手を叩いて場を静めた
「まず自己紹介ね」
俺は振られたので重い口を開けた
「桐谷亘です
よろしく」
少し間があった後拍手があった
「桐谷君はわからないことが多いから
学級委員の佐原さんの隣に座ってもらうわ」
場所的には教室の窓際の一番後ろだった
俺は頷き席に向かって座った
「また会ったわね
桐谷君」
「君はこのクラスだったんだ」
「私は佐原沙希[サハラサキ]改めてよろしく」
俺もよろしくと返した
ホームルームが終わりクラスメイトが集まってきた
「桐谷君転入前は何してたの?」
「武器何つかうの?」
「彼女いるの?」
四方八方声を掛けられて困っている
「みんな桐谷君困っているでしょ
また後程にして」
流石学級委員
「ありがとう佐原」
お礼を述べていると一人見覚えのある男がきた
「亘久しぶりだな
あの時急にいなくなったからびっくりしたよ」
やはり大地であった
「いろいろとあってな
連絡出来なくてすまなかった」
「いいってことよ
また会えて良かったよ」
「俺もだ」
久しぶりに会えたので話が弾んだ
授業内容は今までの高校と同じような授業内容だった
変わったことは魔導学や魔法学なども増えており
体育の代わりに戦闘演習が加わっていた
魔導とは人間が元々持っている力のことで
一人一人個人差はあるが魔力があるのが発見され
授業にも取り入れられている
授業内容は使い方で
魔導の使い方は大きく4つに分けられる
魔力を収束させ攻撃する方法
バリアーを張り身を守る方法
治癒に使われる方法
武器や身体に魔力を纏わせる方法がある
どれが使えるかはセンスの問題だが
大概は2つに絞られる
2つ以上にすると魔力切れが発生するためである
俺は破壊者の魔力を持っているため
少ないと言っても常人よりは遥かに上である
魔法学はクリエイトの処置を受けた者だけである
主に呪文などを唱えて戦うらしい
この学校には上下の差があり
上はクリエイトの処置を受けた者で
下は我ら一般人である
普通に考えると一般人が余程のことをしない限り勝てないから
このようになるのは当たり前である
クリエイト処置を受けた者は金持ちが多いんだけどな
授業内容もこんな具合に説明を受けて
明日から授業に入っていけるようだ
説明を受けていた場所は部屋と別室だったので部屋を退室すると向こうのほうで大地と佐原が歩いて来るのが見えた
「飯食いに行こうぜ」
「そうだな行くか」
「じゃあ案内するわ」
夕食は学校の食堂で食べることが出来る
数分他愛ない話をしている間に食堂についた
「バイキングだから好きに取っていいよ」
流石私学
太っ腹である
俺は適当に選び
テーブルに座った
「じゃあ頂きますか」
3人はそろって食事を始めた
食事をしている最中横が騒がしかった
「君何組?」
「一人?」
一人の少女に3人に男子がたかっている
佐原がため息をつきながらも注意をしようとした時
「そんなウジ虫みたいなんがたかっていたら飯が不味くなる」
俺はあえて聞こえるぐらいに呟いた
案の定3人の中でトップらしき人物がこっちを振り向いた
「何か言いましたか?」
メガネを掛けた男子
以下メガネ君は不満そうに話してきた
「そのままを言っただけだ
飯が不味くなると」
「誰に口聞いているかわかっているのですか?
少し怒りながら言った
「いい加減にしなよ
その子もかわいそうだろ」
俺は食事をしながら言った
「貴様!!」
メガネ君は顔を赤くして怒りをあらわにした
俺は座っていたので
メガネ君が掴もうとした手にあわせてバリアーを張り掴めなくさせた
なおも俺は食事を続けている
メガネ君は他の2人も呼んでバリアーを剥がそうと蹴りを入れてきた
しかし蹴りごときで俺のバリアーは破れるわけはなくメガネ君たちはイライラしている
「くそ、糞がぁ!!」
俺は食事を終えたため
蹴散らすために席を立って
バリアーを小さく爆発さして3人をぶっ飛ばした
テーブルに突っ込み恥ずかしい姿になっている
「覚えておけよ」
ありきたりなアニメの悪役が吐きそうなセリフを吐いて逃げていった
振り返ると大地は爆笑してて
佐原は唖然としていた
「あなた自分がしたことわかっているの?
学年最強の生徒に喧嘩うったのよ」
「だって飯が不味くなっていたではないか」
「亘らしい考えだな」
大地は笑いながら言った
話を終えてテーブルを直しかえろうとした時に声を掛けられた
「さっきはありがとう」
たかられていた少女が話掛けてきた
「いやいいよ
あんな奴らいたら飯不味くなる一方だったし」
「あなた同じクラスよね
私は渡来雪[ワタライユキ]よろしくね」
「俺は桐谷亘よろしく」
俺は挨拶を返した
「よくあることなのか?」
「たまにあるかな
あの人は長いから助かったわ」
「一件落着したから寮に向かうわ」
俺たち一向は寮に向かった
寮は門を出た近くにあり
こちらもホテルみたいな感じになっている
「じゃあまず鍵を受け取ってね」
俺は受付で鍵を受け取った
「私たちは別だからここでお別れね」
「今日はいろいろとありがとうな」
別れを告げて大地とエレベーターに乗った
エレベーターで4階まで行って部屋にたどり着いた
「俺の部屋の隣じゃん
改めてよろしくな」
今日はもう遅いということで自分の部屋に入った
部屋は普通に広く一人で使うには申し分ない
まずシャワーを浴びて着替え
荷物を整理して
そのままベッドに寝転がり就寝した
next episode