episode 3 任務
作者オッドアイ好きです(笑)
あれから1年の月日が流れた
クリエイトは日本に降り立ち
日本人にその力を見せて憧れと希望を持たさせた
この行為の目的は日本人の能力を飛躍させるためである
日本人にも力を求める者が多数おり
クリエイトの政策に参加し能力開発が行われた
能力開発は特別な処置を施し
クリエイトの力によって魔力を扱える体に適応させた
つい最近までは魔法などとは空想の話だったのに今は当たり前となっている
クリエイトは能力向上のためにモンスターも作り出した
困ったことをしてくれる
クリエイトの真の目的はまだわからないが
世界規模に発展するであろうことは予測される
戦争で生き残った破壊者は確認されておらず
仮に生き残っていてもクリエイトたちが追撃してきて殺害されている
俺の場合右目にカラーコンタクトをいれたら外見から破壊者だとわからないので命は狙われていない
以上の報告が空白となっていた1年間である
そして俺はヘリコプターに乗り空を飛んでいる
「亘、目標地点に到達したぞ」
パイロットのおっちゃんが伝えてくれた
俺はあの後レジスタンスに保護してもらい
今は任務まで請け負わしてもらっている
「ありがとうおっちゃん」
「任務終わったら迎えに行くから連絡頼むぞ」
「わかった」
俺は任務用のフードの着いたマントを着た
「今日もサクッと行きますか」
俺はヘリコプターから飛び降りた
空からの任務に参戦するのは何回もあったので慣れている
徐々に地面が近づいてくる
俺は足から着陸出来る体制に入り
足にバリアーを張った
「5…4…3…2…1…
今だ」
足から着陸し両手を地面についた
回りに風がふぶいた
今日の任務はこの学校に侵入者が入る可能性があるということで警備にあたる任務である
恐らくモンスターも出現するであろう
任務を再確認して俺は回りを確認した
どうやら中庭に着陸したみたいだ
俺は校舎のほうに向かって歩いた
歩いていると違和感を感じた
この違和感はモンスターの気配であろう
俺はフードを被って走りだし窓から教室を見た
今にもモンスターが一人の少女を襲おうとしている
「きゃあああ!!」
少女の悲鳴が教室に響いた
俺は片方銃を取りだしモンスターに向けて発砲した
ガラスが割れる音が響きそしてモンスターは撃ち抜かれ消え去った
他にもモンスターがいるので窓ガラスを破って教室に入った
「残り4匹か
排除を開始する」
俺冷たく言いそして空いてる手で腰から剣を一本抜いた
剣を構えて近くのモンスターに斬りかかった
モンスターは真っ二つに裂けて消え
残りの3匹を横切りで切り裂いた
下級のモンスターだったのであっさりとすんだ
俺は血を払い剣をしまおうとしたら声が聞こえた
「注意がそれたな」
後ろを見ると侵入者が3人いて
一人は先ほどの少女の首に剣を突き立ており
残りの二人は魔法銃で残りの生徒を人質に取っている
「さあどうするよ
救世主さんよ」
俺は数々の任務をこなしており
たいていの任務が人助けで
通り名が救世主となっている
「早くしないと斬ってしまうぞ」
侵入者は少女の首に剣を当てており少し血が出ている
少女は怯えた目でこちらを見て助けを求めている
見た目から侵入者はどうやらクリエイトから処置を受けた者みたいで魔力を感じられる
クリエイトと比べると遥かに低いのでたいしたことではない
「武器を置く
少女と生徒を解放してくれ」
「いいだろ早くしろ」
俺は銃と剣をしまいベルトに着いた装備を取り外し手放した
剣が地面に着いたと同時に走りだして
剣を持った侵入者の前に立った
侵入者は早すぎて見えなかったのか反応出来ていなかった
「せっかくの力を大事に使え」
俺は侵入者に冷たく呟き
剣持っている手を叩き
剣を落とさした
次に後ろに回り込み首に手刀を加えて気絶させた
男の手から離れた少女を抱き止め寝かした
流石に魔法銃を持った侵入者は反応をしているが動揺しているのか
むやみに魔法銃を乱射してきた
被害がでる前に終わらせるため俺は走りだし
当たる部分にバリアーを張り防ぎながら
一人の侵入者の前に行き
鳩尾に拳を入れて気絶させて
もう一人も同じ要領で気絶さした
俺は携帯を取り出し電話をかけた
電話の相手は"あいよ"と電話に出た
「おっちゃん任務完了した
迎えを頼みます」
おっちゃんは了解と返し電話を切った
教室に警察が入ってきた
「お疲れ様です救世主さん」
俺は軽く頷き返した
ヘリコプターの音が聞こえてきた
俺は窓から外に出ようと思ったら
先ほどの少女が手を握ってきた
俺と同い年ぐらいだろうか
「ありがとうございます
救世主さん」
少女は満面の笑顔で言った
俺はまた軽く頷き返した
行こうとするがまだ手を離さない
「救世主さん顔を見してくださいよ」
俺は正体を知られてはいけないので顔をそむけた
そして俺は手を半ば無理やり離し
窓から外に出て着陸されていたヘリコプターに乗り込んだ
「救世主さん目が赤色だった
凄く綺麗な……」
ヘリコプターの中で握られた手を見てた
握られたの久しぶりだったので少し緊張していた
今思えばあの学校は俺の通っていた学校が合併した学校ではなかっただろうか
一度その話を聞いたことがある
半分はクリエイトの処置を受けた者で
もう半分は処置を受けていない者で構成されている
そんなことをぶつぶつと考えているうちにレジスタンスの本部にたどり着いた
本部と言っても見た目は普通のビルであるため分かりにくい
俺はおっちゃんに礼を言って
マスターに報告をしに行った
マスターの部屋の前に立ちノックをした
「どうぞ」
返事が返ってきたので
"失礼します"と言い部屋に入った
マスターは資料に目を通していた
「任務完了しました」
「亘か
ご苦労だったな
早速だが次の任務が決まった」
「内容は何ですか?」
「おまえ学校に行け」
俺は拍子抜けで口がぽかんと空いている
マスターは笑いながらも話を続けた
「確か前は普通に学校に通っていたんだよな
今回行く学校は前おまえが通っていた学校が合併した学校に行ってもらう」
「けど俺は死んだことになっているのでは?」
「親父さんが転校にしておいてくれたんだよ
だから手続きもやりやすいし
明日から行ってもらう」
俺は深くため息した
「そう疲れた顔するなよ
友達もいるんだろ」
ゲーマーの大地がな
「任務内容は学校に潜入して侵入者を排除することだ
あの学校はいろいろと狙われていると報告が入り
学校長からわざわざ依頼があり
年も出身もちょうどあったのがおまえだったということだ
もちろんやってくれるよな」
俺は頷いた
「では編入を手続きをするとしよう
私は忙しくなるからな
制服は部屋に置いてあるから確認しなさいよ」
俺は"失礼しました"と言いマスターの部屋を後にした
部屋に戻り荷物を整理して寝る体制に入った
学校か懐かしいな
俺はそんなことを思い眠りについた
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