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破壊者  作者: ZODIAC
11/11

episode 11 争い


渡来に正体を明かしてから


すぐ寮へと向かった


部屋は前といっしょのままで


校長の配慮のおかげか部屋の中は俺がいなくなる前と同じ状態だった


食事を取りに食堂へと向かった


要領はわかっていたので

以前と同じように適当に食事を選び


人のいない席へと座った

一人食事をしていると渡来がやってきた


「横いいかな?」


俺は頷き


渡来は横に座った


「周りから好奇な目で見られているが構わないのか?」


「私は全然気にしないよ」

渡来は笑顔で言った


「どうやら気にするやつもいるみたいだぞ」


渡来は不思議そうな顔をしたが


俺が指を指した方を見ると理由がわかったような顔をした


指を指した方にいたのは

いつかのメガネ君と仲間たちだった


仲間は5人に増えていた

「渡来さんいい加減僕と付き合ってくださいよ


もうあいつはいないのだから」


あいつとは俺のことを指しているんだろう


どうやらこいつは俺の正体に気づいていないみたいだ


「私はこの人とすでに付き合っているのよ」


渡来は俺の腕を掴んできた


俺は驚いた顔をした


「お前は転校生か


本当なのか?」


メガネ君は憎たらしい顔で聞いてきた


「知らない」


俺は面倒なことに巻き込まれるのを察したので簡潔に言った


「なら渡来さん僕と付き合ってくださいよ」


「だが俺は渡来を側に置くとは言ったがな」


俺は食事を終えて片付けに向かうため席を立った

渡来も同じように立った

「用件は以上ね」


二人は背を向けて歩いた 俺たちは外に出て寮へと向かった


「渡来離れていろ」


渡来は不思議そうな顔をした


俺は刀をあらかじめ剣に変えていたので


その剣で後ろから飛んできた物を弾いた


確認をするとナイフだった


「いい反応速度だ」


そう言ったのはメガネ君だった


他の仲間たちも武器を構えている


「お前はあの男に似ている

だからここで叩き潰す」


メガネ君の魔力が一気に上がった


あのときより強くなっているのが肌で感じた


俺は剣を両手で持ち構えた


「あんなやつ俺たちで十分っすよ」


メガネ君の仲間は奇妙に笑いながら前に出てきた

処置者の中でも中の上と言ったところか


「始めようぜ!」


仲間5人は魔力を纏い早いスピードで間合いを詰めてきた


俺は剣に魔力を注ぎ


横に振って圧縮した魔力を飛ばした


やつらはそれを軽く左右に散ってよけた


「そんな攻撃通用す!?」


相手の1人が得意気に言っている間に峰打ちで斬り飛ばした


近くにいたもう1人には拳に魔力を集めて


腹を殴った


骨を骨折させるほど力は加えず


気絶する程度に力を抑えた


もう一方に散ったほうは未だに何が起こったのか理解出来ていないようだった


「何なんだあいつは


大した魔力も持ってないのにどこからあんな強さが」


結構諦めてるようだ


ならそれのほうがいい


「まだやるのか?」


俺はメガネ君に剣先を向けて言った


「当たり前だ


私が負けるはずがない」


メガネ君は剣を2本抜いて魔力を纏わした


仕様は前と同じようだ


俺は剣を構えてメガネ君との間合いを一気に詰めて横に振りにいった


「甘いよ・・甘いよ」


メガネ君は狂ったように笑い上体を反らして俺の剣を避けて


自分の剣にさらに魔力を注ぎ込んだ


俺は距離を取った


「あんた自分のやってることがわかってるのか!?」


「何を、これくらいの被害などどうにでもなる


僕はお前を倒しせたらいいんだよ」


火と電流が混ざって周りにも被害がでている


生徒たちは何が起こってるのかと外へと出てきている


「あの触媒となっている二つの剣を折るしか・・」


俺は呟き


「問おう


これ以上は被害が出る


よってここは剣を納めてのちに決闘する気はないか?」


「もう僕はお前を倒すと決めた」


メガネ君は俺に向かって走ってきた


やるしかない


俺は瞬時に向かってくるメガネ君の目の前に移動して炎を放出する剣を折った


炎は収まったがもう一対の電流はまだ収まっていない


メガネ君は剣が折られたことにより顔が人間とは思えない顔となっていた


「き・貴様ぁぁぁ!」


俺はそんなことを言っているメガネ君を無視してもう一度同じように剣を折った


「これ以上は俺たちに関わるな


次は無いと思え」


遠くから先生の声が聞こえてきた


「渡来!逃げるぞ」


「えっ!?」


唖然と見ていた渡来を抱っこしてその場から姿を消した


--------------


少し離れたところに移動をして騒動が収まるのを待ち宿舎へと移動した


「何か悪かったね


また巻き込んで」


「ほんとだよ君はすぐに何かあるんだから」


「ゴメン・・・」


「だけど俺はどんなやつでも負けないよ」


俺は少し自信を持って言った


「ありがとう」


そこには渡来のとびっきりの笑顔があった


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