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ずっとあのままでいられたら  作者: 初めての書き出し小説風
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第9話 激動2

「ほっとける訳ないだろう!!」


「他人なんだからあなたには関係ないでしょ!」

「もう、別れたんだし…別れればもう関係ない!」


「ちょっと落ち着けよ!」


「落ち着いてる!だからほっといてもう」


「…そんなことできないよ」


「なにが!?」


「目の前ではるかが死のうとしてるのほっとなる訳ないだろ!」


「なんでよ!」


「大事な人が飛び降りるなんて止めるだろう!」


「…関係ないじゃん」

「あなたから言い出したんだから、簡単に大事な人なんて言わないで!」


「…」


「あなたのために仕事とか頑張ってきた!あなただから頑張ってこれた!」

「そのあなたがいないならもう頑張る必要も意味もない!」


「はるか…」


「入籍もしてない、子供もいない」

「長く同棲していた関係」


「…」


「…別れたらもう関係ないでしょ」

「だから…もうほっといて」


ばたっ…


今まで見たことも聞いたこともないはるかの顔と声。

それを言った途端、うずくまるようにしてベランダに崩れ落ち泣き出した。


「うぐっ…ぐぅ、、」

「うぅ…うっ、、」


同棲して10年以上、はるかが泣いたところは見たことがない。

もちろん映画とかで感動する涙はあった。

けど、悲しみなどの涙は初めて。


「…はるか、、」


「んゔ…ぐぅ…」

大きな声ではなく噛み締めるように泣くはるか。


初めて目の当たりにしたはるかに、どうすればよいか分からない。


「…」


別れを切り出す。

別れると言うことはどうゆうことなのか。

頭では分かっていたし理解もしていた。


でも…


僕らは確かに結婚していない。

子供もいない。

けど、お互い20歳くらいの時に東京に出てきて始めた同棲生活。


色々あった。

それでも10年もやってきた。


今思えばあの時、

こう言えばよかったのかとか、

こうしてたらよかったのとか。


キッカケは、はるかの行動やあの時の出来事。

それが僕の気持ちを壊したのは確か。


でも、そうなる前にもっと僕の気持ちをちゃんと話してたら…

そうしたら、こんなことに繋がらなかったのか。


「うぐっ…ぐぅ、、」



目の前で泣いているはるかを見て色んな思いが駆け回った。



すっ…


涙が無意識に流れた。



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お読みくださいましてありがとうございます。

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