気がついたらコウモリだった
気がついたらコウモリになってた。転生というやつかもしれない。何日か、生まれた? 場所、洞窟の中で過ごしたところ、この世界はファンタジーな生き物がいたり、魔法があるらしい。そこで、異世界転生といえばこうだろう、というひと言を唱える。
「ステータス」
エンシェントコウモリ
翻訳(話すことも可) 毒牙(レベル1) コウモリの主(コウモリに命令ができる) 鑑定
レベル1
ex 235/369
ざっとみた感じ自分は特殊なコウモリみたいだ。ゲーマーとしてはレベルを上げてみたいと思った。洞窟生活は快適だけれど転生して1ヶ月は経った。そろそろ外の世界に出てもいいかもしれない。
……外の世界はワクワクするけど、少し怖い。たまに遭遇してた冒険者風の人にはモンスター扱いされて危うく討伐されるところだった。まずは、洞窟の中で少しレベルを上げてから外に出ようと思う。
何匹かの蝙蝠を連れて、いざ、レベリングへ。
鑑定では相手のレベルがわかるので、これを駆使して簡単に狩れそうな獲物を見つける。しばらく探していると、いた。仲間が周りにいないかつレベル1のゴブリンが。……まだこちらには気づいてないみたいだ。一気に畳み掛けよう。
「コウモリ達よ、ゴブリンを取り囲め」
命令されたコウモリ達はゴブリンを取り囲む。流石に気づいたか、ゴブリンはキィキィ言いながら錆びた剣を構える。でも本命はこちら。後ろから接近して仕留める。やはりゲーマーとしては必殺技は発声するもの。
「毒牙!」
とゴブリンに気づかれないくらいの小さい声で発声。ゴブリンの首へと噛みつく。
「ゴブゥ!?」
ゴブリンは、断末魔の叫びを発し首がちぎれ頭と体に分離した。
……想像以上の威力に若干ひいてると、レベルアップの音が聞こえた。
\テーレッテレー/
某魔女がねるねるしてるような音の次に視界の端にレベル1→2という表記が。詳細はステータス画面で確認するのかもしれないのでステータスを呼び出す。
「ステータス」
……ふむふむ。変わったところと言えば毒牙のレベルが2になったことくらいかな。まあ、レベル上がったといってもまだ2だし。気長に行こう。次の獲物はどこかな〜。と探してみたらすぐいましたよ次の獲物が。コウモリに命令をする。気づかれるから声量は控えめ。また同じ作戦でいく。
「コウモリ達よ、ゴブリンを囲め!」
バサバサ、とコウモリ達はゴブリンを取り囲んだ。
「1.2.3.4.5.……十匹! 数を数えられて俺、超頭いい」
何やらブツブツと喋ってるみたいだが、ただのゴブリンではないな? 種族名は……スマートゴブリンか。人語を解することのできるゴブリンみたいだな。だが、そんなことは関係ない。頭と体を分離させるぞ。
「毒牙!」
技名発声とほぼ同時にスマートゴブリンは振り向いた。
「ん?」
が、時すでに遅し、見事に頭と体が判断された死体の出来上がり。
\テーレッテレー/
レベル2→3になった。
すぐ上がったレベルに、まあ、ソシャゲは序盤はすぐレベルが上がるよなと納得し、狩りを再開した。




