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恋人たちの四重奏  作者: ひろきち
1年目
7/16

第5話 露デート?

更新が遅れており申し訳ございません。

「健吾君。今日の課題だけど後でちょっといいかな?少しわからないとこあって」

「いいけど俺でわかるやつ?」

「多分。。。」


大学での授業にもだいぶ慣れてきたけど、共通科目でもそれなりに難しい内容もあったりで・・・まぁ高校の時とは違うよな。


「まぁいっか。わからなければ2人で考えればいいしな」

「そうだね。あ、雫姉に聞いても良いかも♪」

「そこは亮兄じゃないんだ・・・」

「だって雫姉の方が教え方上手いし」


相変わらず亮兄の扱いは雑だな・・・

一応雫姉は俺の従姉で亮兄が楓の従兄のはずなんだけど。

でも、身近に色々と教えてくれる先輩が居るってのは凄く助かる。

大学の行事や授業、ゼミや部活の事とか色々と情報提供してもらえるもんな。

それに楓にはああいわれてるけど亮兄って結構交友関係広いし俺としては結構頼りにしてるんだけどな。


「とりあえず今日はバスケ部もないし早く帰ろうぜ。

 それともどっか寄ってくか?」

「う~ん。露ちゃんどうする?どっか寄ってく?」


楓が隣の席で帰り支度をしていた露に声を掛けると、露は少し焦った感じで返事をしてきた。


「あ、楓ちゃん。その・・・今日は私はちょっと・・・」

「え?珍しいね。どこか寄ってくの?」

「その・・・映画見に行こうかと思って」


映画?露が?珍しいな。

何処か行くにしても楓か夏川さん達と一緒が多いのに。

と楓がニヤニヤしながら露に話かけた。


「もしかして・・・天野君でしょ~」

「え!あ、うん。昨日部活の後に誘われて・・・」

「じゃあデートだ♪」

「そ そう言うのじゃないし。と 友達として一緒に映画行くだけだよ!」


ほほ~。

露も友達からとか言ってたけど天野と結構いい感じの付き合いしてるんだな。

人見知りって言っても露も俺達と同い年の大学生だもんな。

そんなに過保護にすることもないか。

それに天野も最初は見た目からしてナンパな感じの奴かと思ってたけど、話してみると結構真面目そうだしな。露のことも妙に神聖化してるし。

あ、でも"露様"呼びは流石にやめてもらったみたいだな。

皆と同じく最近は"露ちゃん"って呼んでもらってるみたいだし。


「了解。じゃ露は天野とデートって事だし、俺達もデートして帰ろっか?」

「うん。そうだね♡」

「だ だからデートじゃないってば!!」

「「はいはい♪」」


顔を赤くしている露を置いて楓を教室を出るとちょうど廊下で天野とすれ違った。

気のせいか少し緊張した面持ちだ。


「よっ天野!露の事頼んだぞ」

「え!?あ、あぁ任せろ!」


なんだ?その任せろって・・・大丈夫だよな?


教室を覗き見ると露と天野が楽しそうに話し込んでる。

中々いい雰囲気だ。


「ふふ 何だか初々しいね」

「だな。露はともかく天野があんな初心な感じだとは思わなかったよ」

「ほら、小久保君が言ってたじゃない。高校は男子校だし天野君ってバスケ一筋で女っ気も無かったって」

「なるほど」


そりゃ緊張するか。

でも、露も高校は女子高でバスケ一筋だったみたいだし、意外と気が合うのかもしれないな(バスケの話ばかりってのもまぁあれだけど、、、)


「そろそろ行こ。何だか2人を見てたら私も健吾君とデートしたくなってきちゃった♡」

「奇遇だな~俺もだよ♡」

「ふふ やっぱり気が合うね私達」

「だな」





-----------------------

ということで、露の事は天野に任せて俺と楓は大学前からバスに乗り緑地公園に来ていた。大学からだと結構近いんだよねここ。

最初は、露達みたいに映画を見に行くって案もあったんだけど、今日は天気も良いし少し散歩でもしようかってことになった。

それに最近暖かだったから、園内の花壇の花も沢山開花しているんだよね。


課題?まぁそれは帰ってからということで・・・


「気持ちいいね」

「そうだな。何だか眠くなっちゃうよな」


園内を歩き芝生広場にたどり着いた俺達は、芝生に寝ころび、途中の売店で買ったサンドウィッチとお菓子を食べながら会話を楽しいでいた。

こういうのもたまにはいいな。


本当、春の風が心地いい。


「もう!健吾君寝ちゃだめだよ」

「悪い悪い。でも気持ちいいよな」

「まぁそれは否定しないけど・・・折角2人きりなんだし」


そう言いながら少し拗ねる楓。

2人きりって・・・公園内には人も多いし、それに最近は2人の時間も増えてきてるとは思うんだけど。

そう。大学生活もだいぶ慣れてきたこともあり藤原達とは別行動も増えてきた。

それに露も夏川さんと遊びに行ったりと俺達にベッタリではなくなってきていた。

でも、楓的にはもっと俺と一緒に居たいのかな。


「わかったよ♪」

「きゃっ」


そう言いながら、俺は横に寝転んでいた楓を抱き寄せた。


「健吾君・・・その、ちょっと恥ずかしいかも」

「俺が楓を抱きしめたいんだからいいだろ?楓は嫌か?」

「い 嫌じゃないけど・・・」


何だか照れた感じもまた可愛いな。


その後、俺は楓に腕枕をするような形で日が暮れるまで会話を楽しんだ。

ほんと毎日一緒に居るのに楓との会話は尽きないよな。

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