【 零話 】
最終的にざまぁを書く事になるかは分かりませんが、そんな要素のある話しをと思っています。
短めの十話程度の連載になると思います。
初めは分かりずらいでしょうが恋愛的にも最初からハッピーエンドの話しです。
よろしくお願いいたします。
お母ちゃまはどこかしら?
ずっとってどのくらいかしら?
おめめがさめてから、お母ちゃまをさがしてるのよ?
さがしてるのに、みつからないの。
かくれんぼはきらいよ、お母ちゃま。
お母ちゃまだってねてたのに、エリーゼがねてるあいだにおでかけしちゃったの?
エリーゼをおいていっちゃったの?
いやだ、お母ちゃまかえってきて。
「エリーゼ。またないてるのか?」
「ほんとに、いっつもエリーゼはなくからな」
ねえ、あそびにきたの?
あそぶまえに、エリーゼといっしょに、お母ちゃまをさがして!
「エリーゼの母さまって、しんじゃったんだろ」
なにいってるの?
お母ちゃまはおでかけしてるだけだもん。
「なあ、ないてるエリーゼといてもつまんないよ」
「あっちの子はにこにこしてて、かわいいんたぞ」
「エリーゼもあっちであそぶ?」
あそばない。エリーゼは、お母ちゃまをさかすの。
「ふぅ~ん。そう? なら、ぼくたちあっちであそぶよ」
「エリーゼ。ないてばっかだと、だれもあそんでくれなくなるよ」
いつもないてないもん。
お母ちゃまがいないから、さみしくてなみだがでちゃうんだもん。
お父ちゃまのこえがする。
お母ちゃまもごいっしょかしら?
お父ちゃま。お母ちゃまがいないの、いっしょにさがして!
あたらしいお母ちゃま? ちがうの、エリーゼのお母ちゃまよ。いっしょにお母ちゃまをさがして!
こわいおかおのお父ちゃまがいた。
お父ちゃまのてがうえからおちてきて…。
お母ちゃまのお歌がきこえる。
でも、エリーゼしってるの。お母ちゃまのこえじゃないの。
でも、お母ちゃまが歌ってくれるお歌なの。
お母ちゃまのことをきいたら、お母ちゃまがとこにいるか、おしえてくれるかな?
「エリーゼ。起きたの? 痛いところはない?」
お歌を歌ってたのは、おばちゃまだった。
ねえ、おばちゃま。エリーゼお母ちゃまをさがしてるのよ。でも、どこにもいないの。エリーゼがいっぱいのところさがせないからみつからないのかな? お母ちゃまにあいたいの。お母ちゃまは、エリーゼにあいたくないのかな? だからかくれんぼしてるのかな?
「おばちゃまも、エリーゼのお母様を探してるのよ。随分遠くに逝ってしまったみたいで、おばちゃまにも見つけられないの」
おばちゃま、なかないで。
「エリーゼが泣かないなら、おばちゃまも泣かないように頑張るわ」
でも、かなしいとでちゃうのよ。
「いっぱい泣くと、おめめがしばしばして見えなくなってしまうでしょ? お母様がいても、気付けなかったら困るでしょ? エリーゼ。おばちゃまと一緒にお母様を探しましょう」
おばちゃまもいっしょにさがしてくれるの?
いっしょなら、すぐにみつけられるかな?
「ぼくも、いっしょにさがす!」
えっと、クリス?
「ぼくだけじゃないよ。にぃにだってさがしてくれるよ」
お兄ちゃまも?
「にぃにはせがたかいから、とおくがみえるよ。はしるのだってはやいから、みつけたらぼくもいっしょにはしってって、かくれんぼはおわりっていってあげる!」
ほんとに? ほんとにクリスもおばちゃまもいっしょ?
おばちゃま。エリーゼなかないようにがまんするよ。できるよ。
クリス。エリーゼといっしょにいてね。
エリーゼかけっこすきじゃないの。
ちゃんといっしょにいてね。やくそくね。
短いので、ポンポンと上げていきたいです。
もう一つ連載がありますが、そちらが遅筆な分、隙間に楽しんで頂けたらと思っています。
何方もよろしくお願いいたします。