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エアストヴェルト  作者: 工藤準
第五章 エルフの里
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魔王達の会談

高く聳える塔。

頂上には何もなく祭壇一つだけあった。

特に上に続く階段や途中の部屋には何もなく殺風景な場所。

その塔は見せかけで作られており、もう一つの隠し階段があり地下深く続いていた。

階段の壁には一定の間隔でロウソクが灯してあり、途中には監獄があり中には異様な魔物が監禁されていた。

最下層に降りて行くとそこには一つの赤い扉があり、本物の頭蓋骨が多数転がっていた。

一人の男が扉を開けると、そこには5人の人物が先に席についていた。

長方形の形をした豪華な長い机に3対3で向き合うように置かれた椅子。

中央には魔王ロゼが使用していた水晶球とは比べ物にならない大きな水晶球が宙に浮いていた。

「あらら?貴方が最後ですか?」

一番最初に言葉を発したのは魔王リリス。

エルフと同じ長い耳に金髪ショートの女。

露出度の高めの服に壁には大きな鎌を立てかけてあった。

男は無言のままリリスを睨みつける。

「そんな怖い顔してみないでよ!ゾクゾクしちゃう♪」

「早く席についてくれ。議題を始めたい」

男に席を付けと促したのは魔王バハムート。

黒い翼にロゼよりも太い日本の角。

知的かつ力強い赤い瞳をした男は全身黒い衣服で身を包んでおり、まるで最強と至らしめる威厳を感じさせる。

男は無言のまま席に着くと議題を始めた。

水晶球には優一と邪竜アルザラムの戦う映像が投影されおり、魔王達はその戦いを沈黙して最後まで見ていた。

「ほお、面白れぇ!結構こいつ強いんじゃないか?」

「このまま野放しにしていては危険ですね」

「俺がこいつを殺る!」

頭に耳と腰辺りから見える尻尾を逆立てながら拳に力を入れて机を殴り亀裂をいれる男。

この獣人(ベスティア)も魔王の一人セトリス。

獰猛さと戦いに飢えている印象を持つ男。

筋肉質でガタイが大きく身長も他の魔王より少し高い。

「まだ貴方が受け持つとは決まったのではないですよ」

セトリスに突っかかるこの女性。

魔王ルミシエル

背中に大きな天使のような白く綺麗な翼とカラスのような黒い翼が2本ずつ生えていた。

白と黒のツートンカラーの髪が特徴的で静か、落ち着いた印書を(かも)し出す。

「ルミシエル、俺に意見するつもりか?その背中の羽をむしり取ってやろうか!?」

男は勢いよく立ち上がりルミシエルに突っかかる。

「おい、同盟を忘れたのではなかろうな」

バハムートがそう言うとセトリスは拳の力を抜いて渋々席に座る。

「本題に戻る。この男と二人の気魔(クラフト)を調査する為にルミシエルにエルフの里へ向かってほしい。丁度そこはお前が統括する国の近くだから帰りに探りを入れて欲しい」

「分かったわ」

「それとギルガメルドお前にもルミシエルに付き添ってやれ」

無口の男はギルガメルドと言う名前らしい。

男は頭を縦に振ると何も言葉を発する事はなかった。

「あなたその暑苦しいローブ脱いだらどう?」

リリスの問いかけに無視をする男。

「はぁ~~つまんない。ロゼちゃんがいたら会話が盛り上がって楽しいのになぁ~~」

「貴方とロゼは性格が少し似てますからね」

「でも、あんな変態みたいな事は私には出来ないけどねぇ~~♪」

「そういや、アイツはこの会談をすっぽかしたって事は俺達が同盟で定めた条約を破ったと言う事だから血祭りにあげてもいいってことだよな?」

「ああ!アイツは今日から俺達の敵だ。見つけ次第、殺っても構わん」

「おっっしゃ!!一度で良いから気を使う手練れと殺り合ってみたかったんだよな!」

「えぇ~~せっかく友達が出来ると思ったのに~~」

「これは私達が同盟を結ぶときに決めたこと」

「はいはい~~」

会談は終え、魔王達は各自の国へと戻って行った。

ローブを着たギルガメルドも暫くすると立ち上がりルミシエルの後を追うのであった。


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