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エアストヴェルト  作者: 工藤準
第三章 エアストヴェルト
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覚悟

「これで終わり?」

優一はミティシアが書いた最後の段落に触れると何か書いた痕跡に気付く。

「ティファリア!何か書くものはあるか?」

「は、はい」

優一はティファリアからペンを受け取ると手紙の空白の部分を塗りつぶす。

すると、ペンで(こす)った個所から文字がう浮かび上がる。

ティファリア、貴方は私の自慢の姪です。

貴方には厳しい鍛錬や教育をして、辛い思いを沢山させて来ました。

私の事を嫌っているかもしれません。

母親としての愛情も与える事が出来ませんでした。

貴方に私が本当の(親の事)を話しても、私の事をお母さんと呼び続けてくれた時は嬉しかったです。

私は誰よりも貴方の事を一番愛してます。


ティファリアは昔ミティシアと隠れ家で過ごした事を思い出す。

二人で鍛錬をした事・勉強を教わった事・一緒に寝た事・色んなビジョンが頭の中に溢れてくると同時に涙を流す。

「違う、違いますお母さん。私は一度たりともお母さんの事、嫌いになんてなってません。本当の親の事を話してくれた時は、会ってみたいと思ったりもしました。でも・・・でも私のお母さんはミティシアお母さまだけです!!」

ティファリアつられて琴音も涙を流す。

「私を生んでくれたお母さんもミティシアお母さんの事も私は一番愛してます!!」

暫くするとティファリアは気持ちが落ち着き始める。

「ティファリア・・・」

「もう大丈夫です」

ティファリアは涙を拭うと満面な笑みをする。

「優一さん手紙を見つけてくれて有難うございます!」

「・・・ああ!」

                   ▽▽▽

三人は手紙に書いてあった四つの世界樹について話し出す。

「それにしても、四つの世界樹を調べようにも俺達が知っているのは一つだけ・・・」

「私達が知ってる場所は、おそらくソルト街にいた軍勢がいる危険性もあります。戻るのは危険なはず・・・」

琴音の言葉を最後に宛がなく悩んでいるとティファリアが一枚の地図を机の上に広げる。

「これはオールワールドの世界地図です」

「ナイス!ティファリア」

「これが有れば残りの三つの世界樹も分かりますね!」

優一は先ほどティファリアから受け取ったペンで地図に線を引く。

「北の世界樹はどういう訳か海のど真ん中にある。だが南世界樹は地図ではちゃんと陸にあるみたいだな!」

「そうですね。私も海に世界樹があるのは前々から不思議に思っていましたけど・・・」

「つまり、南の世界樹から調べるのね、兄さん」

「そういう事。南から西、西から北、最後に東をもう一度調べよう」

「「分かりました」」

「では早速、旅の支度をしなくては!ティファリアちゃん一緒に手伝ってくれる?」

「はい!」

二人が席に立ちあがると優一は止めて席に着くように促す。

「俺達が旅をするのはまだ先だ!」

「「どうしてですか!」」

(二人共声がハモりすぎだろ)

優一は気を引き締める感じに咳ばらいをする。

「旅に出る前に俺達は力を付けないといけない」

「「ですが、一刻も早く原因を付け止めて戦争を止めないと」」

(ワザとやってるのか?)

「今のままだと敵に遭遇した時にすぐに殺られてしまうだけだ!ゴーレムに襲われた時も、魔王に襲われた時も・・・助かったのはミティシアが居たからだ!」

「「・・・・・・・・・」」

「だが、もうミティシアはいない・・・これからは俺達だけで敵に立ち向かわないといけないんだ!!分かったな」

「「はい」」


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