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エアストヴェルト  作者: 工藤準
第三章 エアストヴェルト
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すてみの大技

「おい!しっかりしろ!」

虫の息のミティシアを抱き抱えて必死に声を掛ける優一だがミティシアは呼吸をするので限界のようだった。

「そこの青年。その女をこっちに帰してくれるかしら?♡」

「よるな!何で俺達を狙うんだ!!」

優一は怒りの叫び声で魔王ロゼに問いかける。

「何故って・・その女が私の可能性を引き上げるのに必要な素材だからだよ♡」

(何言ってるんだ、コイツは…それより早く逃げないと)

優一はミティシアを抱えて空高く飛ぶと魔王ロゼから逃げる。

(早くミティシアに《回復呪文》をかけないと)

「へぇ~~凄いね♡魔法も使わず飛ぶなんて。君も興味深いね♡」

空に逃げた優一だが、しかしロゼの放った気弾に当たり撃ち落されてしまう。

優一も両手以外の全身の骨が折れるがミティシアを抱えて身体を地面に引きずりながら最後まで悪あがきをする。

「無駄だよ!逃がさないから♡」

ロゼとアティスは二人にゆっくりと歩み寄る。

優一はもう駄目だと思った瞬間、ミティシアが意識を取り戻し《回復呪文》を掛ける。

二人はヨレヨレになりながらも立ち上がるが、もう真面に戦う力は残っていなかった。

ミティシアは先ほど落とした剣を拾い上げてロゼに剣先を向ける。

「いいねぇ~~私ゾクゾクしちゃう♡」

「優一さん動けますか?」

「…あぁ何とか」

「私が最後の力を込めて武具に魔力を注いで敵を一掃します。その隙に逃げてください」

「何言ってるんだ!その技はタメが必要なんだろ?相手が待つわけがないだろ!それに」

優一の言葉を遮るように琴音は大声を出す。

「優一さん!!お願いします。私の最後のわがままを聞いてください」

「駄目だ!!二人で逃げるんだ!!!」

ミティシアは転移魔法を優一に唱える。すると優一の身体の周りは光始める。

「やめろろおおおぉぉぉぉーー!!」

「優一さん!!…ティファリアの事よろしくお願いします」

ミティシアは優一に微笑みかける。そして、微笑から涙が零れ落ちると同時に優一はミティシアの転移魔法で、その場を後にした。

「お別れの挨拶はもういいかしら?」

「ここで貴方を倒させてもらいます。三人の未来の為にも・・・」

そう言うと、ミティシアは剣を上に掲げて魔力を集める。

「今更その技でロゼ様を倒せるとでも?」

「アティス!!貴方は先に戻っていなさい。私の遊戯の邪魔です」

「かしこまりました」

ロゼの指示通りアティスはオールワールドのアジトへ一足先に戻るのであった。

「これでどうかしら?一対一がお望みだったのでしょ?」

ミティシアは精神統一して魔力を集め終える。

「もういいかしら?」

ロゼもまた気を高め始める。

「受けてあげるわ♡気持ちよくさせてよ」

「いいですよ」

ミティシアの魔力が溜まった剣は再びエネルギーを溜め始める。

ミティシアは魔力だけでなく生命力をも剣に注ぎ込む。

(これが私の・・・この剣で唯一使えるもう一つの技)

「『リーヴェンプローション』」

ミティシアは剣を地面に突き刺すと剣に溜まった膨大なエネルギーが爆発し、辺り一面に光の炎が炸裂する。

数キロ先まで炎で空気は焼かれ、大地は吹き飛び、轟音が鳴り響き、空の雲をも吹き飛ばした。

そして辺りに居た者・在った物は全て消し飛んだ。


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