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ファンタジーな世界

部屋にはいろいろな大小の機械が整然と並んでいた。「まあーびっくりしたぁ」研究室と聞いて試験管や

フラスコ 棚に薬品等を想像していたチサは驚きの声を上げた。「どうかしましたかな」 「いいえ 私はまた

あのフラスコがコポコポ音を立てているようなのを想像していましたから」 「ああ そうですか わしの

研究はちよっと違うのです。珍しいですよ お見せしましょう。そこに乗ってご覧なさい」と一段高くなった

直径2mくらいの台の上を指さした。「ここですか」ためらいも無くチサがその台に乗ると山中老人は満足そうにうなづき、素早く部屋の隅にあったボタンを押した。すると音も無く上から透明なドームのような物が

下りて来てチサをすっぽり閉じ込めた。一瞬の事だった チサには何がなんだか訳がわからない。まるで

ガラスコップの中の蟻のようだった。「なぁにこれ どうしたの」と まだ呑気な調子で老人に尋ねた。老人

はというと、これはさも嬉しそうにニヤニヤしながら中のチサをじっと見つめている。「お爺さん お爺さん

出してよ」と 言っても聞こえないのか知らない顔で「これでいい これでいい やっと念願の、、長年の

夢が叶う 生きた人間を実験に使う事が出来る。ありがたい ありがたい事だ」と 一人つぶやいてた。

「ねぇ お爺さん 変よ。ここから出してったら」と 周りをドンドン叩いて見たがガラスのようなドームは

ビクともしない。「お爺さん お爺さん」不安になってなお激しく叩くと「これはお嬢さん 失礼しましたな

つい 嬉しさに夢中になって」と さっきまでとは打って変わって目をギラつかせながら人を小馬鹿にしたような調子で言った。  明日へ続く

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