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フォンタジーな世界をさまよう女性

「えっそれではお付き合い下さるのか。このわしに」老人の顔に喜びがあふれた。「あまり難しい事は聞いても

わかりませんけど」 「いや 見て下さるだけで結構 ありがとうお嬢さん。長くはお引き止めしません。

お家の方も心配なさるでしょうからな ほんの15分20分位です。そんなに広い研究室でも無いし」と言いながら先に立って階段を降りて行く。廊下の突き当たりに電話台があった。(家にかけて置こうかな)と思ったが20分位の事だしと思いなおして通り過ぎてしまった。第一山中老人はさっさと先をまるで小走りに走っているかのように急いで歩いて行くのだ。「さぁ ここから下へ 研究室は地下になっているのですよ」と

示された入口は柔らかい春の陽射しをいっぱいに浴びた部屋の中程にあるドアだった。地下と聞いて一瞬

チサは嫌な気がした。暗い カビ臭い部屋を連想したし、いかに老人とは言え二人きりで地下室に入るのは

ためらわれた。しかし 老人がそのドアを開けると思っていたのとはまるで違って、地下へ降りる階段には

その部屋と同じ絨毯が引かれ、明々とルームライトに照らされていた。それに地下の部屋の入口というのも

ほんの5、6段ですぐそこに見えていた。「さぁ どうぞ」老人は先に立って降りて行く その気安さと部屋の

明るさが ついチサの気を許した。付いて降りて行きながら今入って来たドアを見返るとドアはいっぱいに

開かれ、陽射しが入口まで届いていた。どこかで食器を洗うような音が聞こえる(婆やさんがいたんだわ)

何かしらホッと安心してドアをくぐった。それがどんな運命を与えるかも知らずに、、、

明日へ続く

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