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聖女の私と盗賊頭な彼女  作者: 無夢
聖女になったけど、盗賊頭の親友に会って盗賊に所属した。
3/8

3、盗賊の頭な彼女は現実を、聖女な私は夢を見ていた。

シリアス回

ザワザワ・・・・ザワザワ・・・・


「普通ならこう、バーとかに行きそうだけどね」

「こんな大荷物もってバーになんていけない。それよりもとりあえず奴隷屋にいかなきゃな」

「おっと真面目な回答の後に斜め上の返答」

盗賊の島【クレフティス】、王国でも聞いたことがある悪名高い島の名前で、幻の島といわれている場所。

世界中の盗賊たちが集まっていると言われていて、普通の人間が足を踏み入れると無事には出ることができないとまで言われている。

そんな島に来た私(聖女)、鴨が葱を背負ってきた感じじゃないかな・・・・?

「悠李、あのさ、私結構やばい職業というか・・・・」

「だからこそ、奴隷屋だ」

きっぱりと真顔の悠李に信用したいけど、信用できないという何とも言えない気持ちにさせられる。

悠李いい子なんだけど、だまされたりしてないかな・・・・?

そんな話をしている間に、アジトについたようで幌馬車が止まった。

「優紀、ちょっとついてきて」

「え、あ、うん」

手を引かれてアジトの中に入る。木造でRPGである宿屋みたいな感じだ。ちょっと不謹慎かもしれないけどテンションが上がる。いつもお城に閉じ込められていることが多かったから、こういった感じは珍しく感じる・・・!

そのまま手を引かれて2階に上って、廊下を通って奥へ。

そっか、悠李ってボスだから奥の部屋なのか。やっぱりお頭とかボスって奥の部屋だよね。

「入って、でちょっと待ってて」

「うわー・・・ここが悠李の部屋かぁ・・・・」

何というか初期装備にちょっと付け足した感じなのかなって思ったら結構違った。

壁の一角に賞金首のポスターびっちり、刀とか鉄砲とか立てかけてある。あと、鎧とか置いてある。

ベッドの横にワインと果物の盛り合わせ・・・・悠李、まだ未成年だよね?飲んだりしてないよね?

地図とか張ってあったり、地球儀っぽいの置いてあったり、ジュエリーボックスとか置いてあったり、なんというか前の世界と違う感じがある。

盗賊の頭の部屋といわれれば納得できるけど、何となく悠李の部屋という感じはあまりしない。

「なんか想像と違った」

「前の頭だった奴が使ってた部屋そのまま使ってるからな、ベッドは変えたけど」

「あー・・・・納得」

悠李のことだ、めんどくさいの一言でそのまま使ってるんだろう。ところどころに女性系の小物が置いてあるのは多分盗賊団の人の仕業だろうな。

悠李は私が部屋を見学している間、大きな宝箱からいろんなものを取り出していた。

「んー・・・これは旅人のローブ、これはただのシルクハット、これは前のお頭のパンツか?後で捨てよう」

「何その箱?仲が全く見えない・・・真っ暗?」

「アイテムボックス、いっぱい入る便利な箱。これはネグリジェ、拘束具、網タイツ・・・」

「待って?ちょっとおかしいの混じり始めたよ?」

ぽいぽいとそこら辺に投げられるものを思わず鑑定する。

【魅惑のネグリジェ(呪)】装着すると異性を魅惑する。着た者も発情させる厄介な代物。

【優しい拘束具】見た目はごついが、装着しているものを傷つけない優しい仕様。でも拘束具なのでしっかり拘束します。

【再生の網タイツ】破いても一度脱げると再生する謎の網タイツ。何度でも使用できます。

「oh・・・・」

「どうした?」

「悠李ってさ、鑑定スキル持ってる?」

「持ってない」

「そっか・・・」

君は真っ白なままでいて・・・・多分これ前頭の私物だよね・・・・1個呪われてるし・・・

「杖、指輪、イヤリング・・・違う・・・たまには整理しなくちゃだめだな・・・靴、手袋、鍵、ローブ・・・このローブじゃないな・・・・」

【聖なる杖(特)】聖魔法系統の効力がアップする杖。教会などで祝福を受け、清められた杖。最上級の祝福を受けている。

【結魂指輪(契約済)】魂を結ぶ指輪。はめることによって指輪と契約されたものと魂が結ばれる。

【悪魔の囁き】装着するとささやき声が聞こえる。決して耳を傾けてはいけない。その中には何が潜んでいるかわからない。

【女王のハイヒール】踏みつけられても、なぜか興奮してしまうヤバいハイヒール。上級者向け。

【着火手袋(試作)】誰かが作った指パッチンで火が付く手袋。でも試作なので威力は使用者の魔力捜査の高さに依存する。

【魔王の隠し部屋の鍵】魔王の隠し部屋の鍵。

【賢者のローブ】賢者の知恵が備わっているとされるローブ。魔法力がすごく上がる。

鑑定スキルを使いっぱなしだったのでどんどん説明文が浮かび上がってくる。

「お、あった!これだこれ!ん?どうした?ひきつった顔して」

「いや・・・・なんというかツッコミどころしかないというか・・・・ここの元頭っていろんな意味ですごい人だった・・・?」

力的な意味でも性癖的な意味でも。

「さぁ?あんまりかかわってなかったしな。とりあえずこれ着とけ」

【偽装のローブ(一般)】装着しているとステータスがその場所での一般的なものに偽装される。

「着てると絡まれにくいローブ。見た目怪しいけど、なんか絡まれないんだよな。これ着てると」

「とっても、ありがたい」

特にその場所での一般的なものに偽装されるっているのがうれしい。多分これ、ここだと盗賊、普通の町だと平民とかにステータスが偽装されるやつだ。

あと、見た目怪しいとか言っちゃいけない。確かになぜかこういうローブ着てるスルーされること多いけど。

いそいそと羽織ってさっさと部屋を出ていく悠李の後を追う。

「ちょっと奴隷商のとこ行ってくる。なんかあったらそっちに連絡頼む」

「はーい!いってらっしゃいお頭ー」

奴隷商でなにするんだろ・・・・本当に私の常識が通用しないので、悠李に頼りっきりになってしまう。

いつかしっかり恩を返そう!頼りっきりじゃ親友なんて名乗れないからね・・・!


〇×△〇×△〇×△〇×△〇×△〇×△〇×△〇×△〇×△〇×△〇×△〇×△〇×△〇×△〇×△


「おい、ここの主人エルドはいるか?」

「あぁ?てめぇなんだ。いきなりエルドラン様を呼び捨ての上に愛称なんかで呼びやがって!!誰だかわかってんのか、あーん?」

「あぁ?」

(いきなり不穏!!)

店番をしていた男からカウンター越しにメンチを切られて、やり返す悠李もあれだけど、ちょっと落ち着こうよ!?ここで暴れて奴隷にされたりしない?

何もできずあわあわしているといきなり悠李が男の頭をつかんでカウンターにたたきつけた。

「ちょ、悠李、いきなり暴力は」


ガキン!


「だ・・・め・・・?え?」

「・・・・・」

悠李が黙る。カウンターの奥からコツコツと足音が聞こえる。

「はぁ、役立たずを処分しようとしたんだけど?全くお優しいことで!」

「・・・・」

「今日は何の御用で?オレ的には奴隷を買ってくれるとありがたいんだけど、あぁ、でも今、お前の仲間は売り出されてないからな。買わないか」

「・・・」

「はいはい、ちゃんととるからそんな目で見るなって。屈服させたくなっちゃうだろ?」

いろいろ聞き逃しちゃいけない言葉はあるけど、私は言葉を発することはできなかった。

全く見えなかった。

「避けもしないんだもんなぁ、ちょっと自信なくすよ」

「・・・店に傷がついたらお前は何を吹っかけてくるかわからないからな」

スッと悠李の口から抜き取られた小型のナイフ。

悠李の頭の位置からして飛んできたナイフは店番の頭の後ろあたりから飛んできたということ。

つまり、悠李が男をカウンターにたたきつけてなかったら男の後頭部にそれは刺さっていたということ。

悠李はそれを歯で受け止めた。

「悠李、その・・・」

「ごめん、心配かけた。でも優紀の安全を得るためにはこいつに合わなくちゃいけない」

怯えているのが分かったのか、後ろ手に隠された。

「ありゃ、気絶してるや。とりあえず奥で話そうか。何となく用はわかってるからね」

多分この人が悠李が探していた人、エルド・・・さん。

目が開いてるのか開いてないのかわからない細目に片眼鏡、びしっとしたスーツが似合う細身の体形。あんまりじろじろ見てるとにらまれそうで、すぐに目をそらしたけど、何となく中二病を思い出す姿だなと思ってしまう。

エルドさん(仮)が指をパチンと鳴らすと黒い影が出てきて店番の男をどこかに引きずっていく。

何となくだけど、あの黒い影がすごく気持ち悪く感じた。

何というのだろう、まるでそこに意識がないような、人形が糸で操られているみたいな。

「はいはい、はいって~」

多分応接間だろう場所につくと悠李は迷うことなく真ん中のほうにあるソファに座る。その隣に座ってぴっとりとくっつく。

エルドさん(仮)は反対側のソファに座った。

「優紀、こいつは奴隷商元締めエルドラン。奴隷のことならなんでもござれのすごい奴だ。だが、絶対に弱みを見せるな。こいつそういうところに付け込んでとんでもないことをする」

「やだなぁ、ちゃんと契約にのっとって行っている合法的仕事さ。で、用事は?」

「優紀の情報登録を、あとある奴隷の情報が欲しい」

「めっずらし、仲間が売られてないのに奴隷の情報を求めるなんて。情報登録は了解」

「情報登録?」

え、本当に奴隷として売られるの?そのための情報登録・・・?

「うちに情報登録をしておくと違法奴隷販売所じゃない限り、お金さえ払えば取り戻すことができるってシステムでね。彼女だけに提供してるから、ばらしたら・・・・バラしちゃうよ?」

「ヒっ」

「怯えさせるな」

完全にヤるって目だった。殺す気だった。

「オレのちょっと特殊な事情を使って可能性にしてるから、ばれるとちょっと面倒なんだよね。ほかの売り場で奴隷に出されても売らずにキープすることができるんだよ。で、彼女が買い上げて奴隷解放を行う。それで元に戻るってわけさ。よく考えたよね!」

なるほど、売られる前に取り返すことができるということなのね。確かに、安全のためには必要なことだわ。私がさらわれて奴隷にされても、悠李は買って解放してくれるつもりでいる。

多分だけど、自意識過剰かもしれないけど、何となく悠李は私を見捨てることはないと思う。私があまりに変なことしなきゃだけど。

本当に悠李には足向けて眠れないほどお世話になってる。

「・・・仲間を知らないところで失いたくないからな」

「そんな職業してればそういったことは自己責任になるのにね!本当異端な盗賊団。月々の定額支払いがなければやりたくないんだけどねぇ。情報提供の前にさっさと登録しちゃおうか」

スッとエルドさんの手が差し出される。悠李が懐から小袋を取り出してその手のひらに乗せた。

お金かかるんだ。どれだけかかるんだろう。生活が落ち着いたら返そう。

「毎度あり、お嬢さん、この針で指を血が出る程度にさして、出た血はこの紙のここに垂らして」

「あ、はい!」

「数えないのか?」

「そこは信用してる。うっかり足りなくても後でとりに行くし。あ、オレがごまかすと思ってる?」

「いや、微塵も」

「即答!いいねぇ」

結構鋭い針を渡されて、勇気を出して人差し指にさす。血がぽたりと紙の上に落ちた。

「はい、登録完了・・・うへぇ、めんどくさいの連れてきたね、ユウリ」

「私は面倒には思ってない」

「はいはい」

「あの・・・もしかしてスキルとかわかるんですか?」

「普通の奴隷登録じゃどこからきたかってことはわからないから安心していいよ。これはオレだけがわかる情報。あ、ってことはほしい情報って」

「転移者の奴隷情報だ」

「おっふ・・・いい金額出してもらえる?」

「いい情報ならな」

転移者の奴隷情報、それは私のクラスメイトが奴隷になっているかもしれないっていう情報だ。

悠李の奴隷に関しての話を聞いた時から頭の片隅にはあった。でも、考えないようにしてた。

だって、知っている人間が奴隷になっているなんて考えたくなかったのだ。

「うーん・・・本当かどうかわからないけど、一件転移者の奴隷情報はきてる」

「そうか」

「あの、その人の名前とかわかりますか?」

もし、知ってる名前なら

「確かアサマ・リョウコだったかな?扱ってたのはポポルの街だよ」

あぁ、なんてことだろう・・・・王都から逃げ出したクラスメイトの名前だ。

グリンと悠李のほうを向いて頭を下げる。

「悠李、ごめんお金を貸してほしい!!絶対返すから・・・!」

「貸してもいいけど・・・多分無理だと思う」

「え」

ここで買うことができないのか、そういえば情報登録をしているのは彼女の仲間だけだと言っていた。

ポポルの街は遠いのかな、お金を用意するまで時間がかかるのかな。

頭の中でいろんな情報がぐるぐる回る。

「だろ、エルド」

「お嬢さん、落ち着いて。()()()()っていっただろ?」

「・・・・まさか」

「わかったみたいだね」

にっこりと笑ったエルドさんが絶望の言葉を口にする。

「もう売却済みだよ」

「そんな」

クラスメイトが売られた。悠李が無理ということは本当にもう無理の可能性が高いというこのなのだ。

「合法奴隷販売じゃなきゃ力業で何とかなることも多いんだけど・・・」

「今回は完全に合法販売。しかもこの子、冒険者ギルドの高額依頼ポカって、ヤバい額の借金背負ってる。自分の力量ミスったんだろうね。しかも、うわ、この子慌ててたのかな、ろくに契約書読んでなかったな。結構不利なヤバい契約で奴隷契約結んでる。依頼ミス奴隷ならそれなりに何とかできるのに・・・」

「お前がやばいっていうことは相当ヤバいってことだろ?」

「あぁ、うん、ヤバい」

「奴隷って売られたらもう何でも従うしかないんじゃないの?」

「「いや、それは違う」」

二人の言葉が被る。ないないと手まで振っている。

「もしかして転移者ってみんな奴隷を嫌ってろくな情報誌入れてない?というか普通、危ないことはいの一番に確認しておくでしょ。それともなに?自分は奴隷になんかなりませーんみたいな意識でもあるの?」

「うっ・・・」

「図星か」

悠李も目を少し見開いていたので全く予想ができていなかったようだった。

まさか知らないと思ってなかったって感じの表情だ。すぐに思案顔になって、説明し始めてくれた。

「合法奴隷販売は2つ売り方がある。1つはオークション、もう1つが店内販売だ。オークションは事前に奴隷側が提示した条件を前面に出して、競りで金額を上げたり下げたり、あまりにも誰も買おうとしなかったら一度下げて条件を下げたりする」

「ちなみに今回の転移者は店内販売のほうだったよ」

「だからか。店内販売はお互いに話し合うことによって契約を決める。まぁ、基本的に奴隷の立場は弱いからある程度わがままというか強い条件は言えないけど、早く解放されるように手を打つことは可能だ。月々定額および決められたこと以外で成果を出したら報酬をプラスするとか、やってはいけないことをやったら即刻奴隷解放とか」

「なるほど、交渉自体では普通に雇われるって感じにすることもできるわけだね」

「そう、基本的に奴隷っていうのは自分の売値の倍額払えば解放されることが多い。犯罪奴隷は別だが・・・今回は違約金ってことだから違約金の金額が売値ってことになる。まぁ、そこから手持ちの武器とか売ったりして減らしたりするんだけど・・・」

そこでちらっと悠李がエルドのほうを見る。

「はい、はーい。今回の契約では完全に違約金満額で売値になってるね。しかも、契約内容に【契約後身に着けているものは雇い主のものとする】ってあるから借金の肩にもなっちゃいないね。しかも、月々支払われる金額も決まってないし、雇い主がやっちゃいけないことも特に決まってない。そのくせ奴隷のやっちゃいけないことはかなり多い。これ、本当にヤバい契約だよ」

「要約すると【私は無償であなたに尽くします】とか【好きにしてください】って感じ。多分これ、雇い主側も転移者が奴隷事情知らないこと知ってて契約結んだな」

元の世界であった奴隷って感じの契約だ。多分、浅間さん、奴隷ってそういうものだと思ってろくに抵抗もしなかったんだろう。

なら、そのテンプレなら、今浅間さんがどういうめにあっているのかも想像ができてしまう。

「なんとか・・・なんとか・・・できないんですか?」

「無理」

きっぱりとエルドさんが言った。悠李はそれを聞いて「相手が悪いのか」と無表情のままつぶやいた。

「そ、相手が善良じゃないのは契約内容からよくわかるでしょ。雇い主は貴族様。この子、買い取ろうとするなら法外な値段吹っかけられるよ。下手したらやばい契約も持ちかけられる。お嬢さん、それの対応できるの?」

「そ・・・それは・・・」

「優紀、私は盗賊頭だ。私のお金で何とかなるなら貸してやりたいが、身内じゃない以上盗賊の金は動かせない。貴族を敵に回すこともできない。何とかするなら優紀一人でするしかない」

「そ、そんな・・・」

冷たい。私のクラスメイトということは悠李のクラスメイトということでもあるのに。

私ははなから悠李が何とかしてくれると考えていることに気づいた。クラスメイトが売られていると聞いたときだって最初にしたのは悠李にお金を貸してほしいということだった。

ここはエルドさんに売却を待ってもらえるか聞いて、自分でお金を稼ごうとするのが普通じゃないのか。

これじゃあ、本当に悠李におんぶにだっこ状態だ。

「お嬢さん、君なら身代わりになるといえば、売られた子を開放することができるかもしれないよ?」

「っ!?」

「アサマという子より君のステータスのほうがきっと貴族も気に入るだろう。でも、それをした場合ユウリは君を助けようと無茶をするかもしれない。それをあてにしてやる?それともその救いの手を払って単身でやる?ねぇ」


―君にとってアサマという子はそこまでする子なの?―


「!!」

「エルド」

「ごめん、ごめんって。でも、お嬢さん、この世界は君たちがいた世界よりきっと甘くない。いい加減気づいたほうがいいよ」

スッとエルドさんの目が開く。真っ黒な目だった。ドロッとしたものが奥に見える。

「ここはゲームでも夢でもない。現実で厳しい世界だと。君たちは選ばれたのではなく、引きずり落されてしまった存在なのだと」

「その手は小さくて、弱くて、救えるものはそう多くないのだと」

ズシリとエルドさんの言葉が心に重く重く落ちた。



色んな小説読んでると奴隷の概念ってそれぞれ違うんですよねぇ。参考になります。

でも、基本的に奴隷って言われるとまぁ、考えつくのはあれですよねぇ(濁し)

現実では、奴隷取引ダメ、ゼッタイ。

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