07 小話 トーマ目線
トイレの話です。苦手な方はご留意ください。
ーーートーマ目線ーーー
朝です。起こされました。
夜閉められていたカーテンが全開になっています。まぶしいです。
お手伝いさんのマリアさんに起こされて、ベットから長椅子に移動する様に言われました。
長椅子に座ったら湯気のたった紅茶が出てきました。
小指を立ててカップを持ちます。
ジェントル~~~!!!
って遊んどう場合じゃない!
やばい!朝と言えばあれ!逃れられないあれですよ!
THE!トイレ!
行きたくない!トイレ!
恐怖ですよ?!恐怖!
近い!以外に近い!近すぎる!魔物と俺のケツまでの距離が!!!
えっ?何?皆平気なの?
あの距離感!いや、近いよ?かなり近いよね?!
む~~~り~~~!!!
がんばれ!俺の膀胱!
耐えろ!
耐えるんだ!
「・・・よし、トイレ行ってくる。」
「...ん?うん」
「トイレ行ってくるけん。」
「・・・わかった」
「トイレ行ってくる!」
「はぁ?わかったって言いようやん。行ってきたら良いやん。」
「やけん、行ってくるって、トイレ!」
「さっさっと行きいよ。何なん?行けば良いやん」
「行きます!はい!」
「・・・えっ?」
「いや、だって、何か申し訳ないやん?生き物の上でするとかさ、ね?」
「はっ?」
「何か、ほら、思ったより穴も浅いしさ。」
「・・・・・・」
「近いやん?近いよね?何か近くない?」
「・・・・・・・・何が?」
「・・・・・スライムと俺の距離???」
「いや、いや、いや・・・トーマ???えっ?トーマさん?
マリアさんに教えてもらったやん?
スライムっていってもアメーバっぽい単細胞生物みたいな生き物で、思考がない分這い上がってくる事もないし。大体、穴は途中で横穴になっとうけん、直接アメーバの上でするわけじゃないし。
近いって言っても、和式みたいなトイレで、洋式トイレみたいに座るわけじゃないけん大丈夫やろ?トイレと自分の間はくっついてないし。
・・・・・早く行きいよ、トイレ。」