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死神の花嫁  作者: 環永環
日常
22/31

来訪者


あれから数日たった。

あの日は何事もなく過ぎた。

そう、何事もなく。

つまりは旦那様の名前を知らないままである。

このままではいけないと思いながらも誰にも聞けないでいる。


「奥様〜!お客様です!」


そういえば少し変わったことがある。

皆が私のことを奥様と呼ぶようになったことだ。


「…お客様?」

「はい!旦那様のお母様で、つまりは大奥様が!あ、えぇと!」

「落ち着きなさい。すみませんが奥様、お支度を」

「わかったわ」


旦那様のお母様はどんな方だろうか。

旦那様と似てらっしゃるのだろうか。

そうだといい。

心が傾かないように。





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