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青年と夕食
「そろそろ夕食の時間ですね。食堂へ参りましょう!」
そう言われ食堂へ行くと旦那様が既に席についていた。
「お待たせしてしまったようですね。申し訳ありません」
「いい。座れ」
「私はどちらに座ればよいのでしょうか」
「好きにすればいい」
それなら、と思い旦那様とは向かい合う席に座った。
つまり、一番遠い席だ。
私が席につくと料理が次々と運ばれてきた。
それらを旦那様のペースに合わせて食べる。
「無理しなくてもいい」
「え?」
「無理して合わせるな」
「わかり、ました」
どうやら旦那様のペースを速いと感じていたことがバレていたようだ。
この人はよく周りを見る人のようだ。




