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死神の花嫁  作者: 環永環
花嫁
12/31

少女は蓋をする


「花嫁様。これにて私の授業は全て終了になります。私の力不足でまだ少々不安要素はおありですが、レディとしては次第点かと。今までお疲れ様でした。今後は花嫁様自ら進んでご精進くださいませ」

「はい。今までありがとうございました」


ドレスの裾をつまみ礼をする。

マリアマに習った礼儀作法の1つだ。

本来なら私は頭を下げてはいけない立場なのだ。

しかし、これくらいは赦して貰えるだろう。

目に涙を浮かべるマリアマをみながら今までのことを振り返る。

マリアマは確かにスパルタだった。

それに辛口だったけど、私を傷つけようとかそういう気持ちは感じられなかった。

私がなにかしら上手く出来た時なんかは甘いお菓子をくれたりもした。

リリィは姉のような存在になっていた。

昔いた実の姉はこんなに優しくなかったけれど、リリィは常に優しく、稀に私がいけないことをしたときは叱ってくれたりもした。

2人には言えないし、すぐに忘れなくてはいけない感情を抱いてしまいそうになっている。

でもあと少しの間頑張ればこの生活も終わる。

マリアマに至っては今日が終われば会うことはもうないかもしれない。

淋しい?

いえ、考えてはいけない。

それに縁は切っておかなければならない。

だから、マリアマにかける言葉は


「ご苦労様でした」


冷徹に簡素に。

優しくしてくれてありがとう。

あなたに会えてよかった。と

そう泣き叫ぶ心には蓋をして、何も信じてはいけないと枷をして。

過去も未来もみないで今を生きる。



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