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オネェ様じゃKnight!  作者: ふなもり
異世界で不幸を嘆くオトコ
1/7

イントロダクション

 遠い遠いどこかの宇宙、どこかの世界。

 それは作りかけの箱庭でした。


 ──異世界より召喚された巫子。

 ──異世界からの来訪者。

 ──異世界に引き摺られた迷い人。



 彼らは作りかけの箱庭で、箱庭の作者のために、箱庭の作者によって、箱庭の部品となりました。

 彼らはパイプであり、耳であり、目でした。

 また、武器であり、盾でした。

 役者であり、観客でした。

 なによりも彼らは、声でした。

 ある時は喜び、ある時は嘆き、ある時は怒り、ある時は苦しみ、その生涯を鮮烈に、あるいはつつましく過ごすことを余儀なくされました。


 しかし、そうしなければ作者の手は容赦なく箱庭を弄ぶのです。

 箱庭に生きる、箱庭で生まれたものたちの声が聞こえないからです。

 声を伝える部品がなければ、作者は自分が見たままでしか、判断がつかないからです。


 だから彼らは藻掻きながらも生きるのです。

 自分の足を地に付けなかったばかりに。


 あるとき、ある国に一人の巫子が召喚されました。

 何も珍しくもなく、よくある話です。

 黒目黒髪の日本人。彼はあと数ヶ月もすれば成人誌が読めたはずの少年です。

 勇者でもなんでもありませんが、特別な力を有した少年です。

 巫子となるべくして召喚された少年です。


 さてそれならば、あとは冗長。定石通りになるでしょう。

 どんな苦難を乗り越えても、きっと救いに向かうでしょう。


 そう、どんな苦難でも。



 ガイナトン国に巫子として召喚された伊丹庄助(いたみしょうすけ)には、慣例通り神殿から専属の護衛騎士が付くことになりました。

 期待に胸を躍らせ、やや下心などありつつ、騎士という言葉に様々な思いを巡らす彼の、目の前に現れたその騎士は──






 ──ちょっとした、秘密があったのです。

のんびりと更新していきます。

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