オルゴールの起源
オルゴールはカリヨンという楽器が元になったとされている。
カリヨンとは音階が異なるよう調律された複数の鐘を組み合わせて鳴らす打楽器で、教会の鐘楼などに備え付けられ、その音色で人々に時を告げる役目を担った。
そんなカリヨンの起源はと言えば、鐘を一つカ~ンと鳴らすだけでは寂しいので景気良くブッ叩いてみたらカンカンカンカン騒がしいのが面白く「それならもっと鳴らす鐘を増やそうぜ」と鐘を並べてキンコンカンコンと鳴らして子どもみたいに喜んだのが始まりだと聞いたことがある。
だが、異説もある。
叩いたのは鐘でなく人の頭だったというのだ。
人の頭を叩き、叩かれた人の苦痛の叫びや悲鳴を楽しんでいたのが、カリヨンの始まりだというのである。
オルゴールの始まりにも別の説があるようだ。
木製の巨大な円筒に穴を開けて、その穴の中に身動きが出来ないように縛られた人間を入れて固定する。そして、その円筒をクルクルと回す。円筒の上には複数の鐘が吊り下げられており、その鐘に円筒から突き出た人間の頭がゴンゴン当たって鳴る音と、鐘に当たって痛がる人の悲鳴を共鳴させ、その聖なる調べに合わせて神に捧げる讃美歌を合唱した……と何かに書いてあった。
本当なのだろうか?
この人間打楽器を発明したオルゴール伯爵の名前がオルゴールという名称の由来だとも聞いたが。




