7ページ目 歓迎の食卓
「遅いぞー」
プルス先輩の言葉に頭を下げ、席に着く。食卓の上には、チキン・ステーキ・スープ・サラダ・フルーツピラミッドといった、豪華な料理がずらっと並ぶ。これ、いったい幾らかけたんだよ・・。
「それでは、歓迎の食卓。1年生入学祝のディナーを始めます!魔法で作ったものなので、費用とかは気にせずどうぞ!」
寮長の明るい声に、私も、レーアも心が弾む。
チキンとステーキはエリキサーチキン・ステーキと言うらしく、食べるたびに味が変わる魔法の食べ物で、サラダは食べるとリフレッシュできるという、ルミナスクリスタルサラダという名前で、王都でも人気のサラダのはずだ。
ちょっと向かいの部屋のセンパイと目が合った。ルロア先輩だ。近くの席に座っていたため、こっちにやってきて、話し始めた。
「君たち…この学園の…面白い話を…教えよう…。昔…これは私が入学したときに聞いた話なんだけどな…」
センパイの低いトーンの声と私や、ルームメイトを見る視線が緊張感を私の体に走らせる。
「むかーし、むかーし、何百年も前…この学園には…天才的な竜使いがいたそうだ…。ドラゴンテイマーの功績により…この学園は、大陸で特別な場所になっているんだけど…その、ドラゴンテイマーは…自分が愛用し…竜を手なずけた、伝説の杖を…この学校のどこかに隠した…と、伝えられている…」
一区切りしゃべり終わった先輩は一息つくと、こう言った。
「ま、ホントかどうかは、今になっては、誰にもわからないんだけどね…」
センパイは笑いながら言った。数分後、寮長が台に立った。
「ハイ!注目!では、寮生200人の自己紹介をしていきたいと思います!名前と得意な魔法をどうぞ!」
みんなが着々と自己紹介を始めていく。ついに次は…私の番だ!
「私の名前は、フューラって言います!特異な魔法は、ヒートウェーブです!よろしくお願いします!」
ヒートウェーブとは、熱波を出す、火属性範囲攻撃魔法のことだ。
全員の自己紹介が終わったところで、リンゴ―ンリンゴ―ンといった、鐘の音が聞こえた。
「おっと、もう10時だ。と、いうことで、今日はお開きとします!また明日!」
寮長の言葉で、バラバラと、ルビー生は食堂を後にした
どうも。LYONです。ここまで読んでいただきありがとうございます。
まだまだ初心者ですが温かい目で頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。
それではまた次回でお会いしましょう。see you next time.