6ページ目 学園長の言葉
「今日、この学校『アルカナム』に新入生の諸君を迎えられたことをとてもうれしく思う。
この学園は魔法の『未来』、つまり、未来を担う君たち、そして、『歴史』君たちが作る歴史だ。
それが交わる特別な場所。君たちにはこの特別な場所で、力、魔法の技術を磨いていってほしいと思う。
そして、その磨いた力で未来の道を広げてほしいと思う。
『アルカナム』という特別な学び場で、友と力を合わせ試練に挑み、時には失敗することもあるだろう。
しかし、それでも倒れず、挑み続けてほしいと思う。そして、挑戦することを恐れないで、新たな世界を切り開いていこう。そうすれば、自分自身を磨くことができ成長を感じることができるでだろう。天空の星々が君たちを導き、この学校に眠る歴代学園長の霊も君たちの背中を押してくれるだろう。その追い風は、君たちがこの人生で感じた事の無いほどのものになるだろう」
学園長はここで一息ついた。カンペのページをめくる。
「私達、教職員は君たちの夢が輝き、魔法がはぐくまれるよう、全力で支えていこうという所存だ。
遠慮なく、私たちを頼ってほしい」
先生たちが頷いた。
「さあ、新たなる旅たちです。君たちのこの大切な瞬間に居合わせることができたことを心より誇りに思う。私からは以上だ」
盛大な拍手。なんだろう・・・。胸の奥のほうがジーンとしている。
「これで、第345期生入学式を終わる」
ルーンバック先生だ。
「それでは、全員に宿題のための金貨を配る」
10分後金貨が全員に行きわたった。
「今日はこれで解散。明日より7日間の宿題期間で購入してくること」
ルーンバック先生が台を下りた。私たちはゾロゾロとホールの島を後にした。
ルビー島に帰ると、速攻で食堂に駆け込んだ。なにせ、もう12時だ。
昼食をかきこむと、次は隣部屋に挨拶だ。
隣の女子部屋に向かう。リリ、ルナ、ロアの3人部屋。
その次は待ちに待った校内探索だ。ホールの両隣の島、校舎島を回る。最後に最南端・図書館島。
時計台を見ると17時だ食堂集合は確か30分後。
「ヤバくない…?」
隣のレーアに小声で話しかける。今朝、ごはん中に教わった飛行魔法を使いアルカナムを縦断する。
「これって確か減速と着陸がミソなんだよね?」
レーアの言葉に頷いた。でも、よそ見をしたのが1番の間違い。正面から飛んできた何かとぶつかった。
「イッタァーーー!」
よく聞きなじんだ声とハモった。
「え?アティア!?」
「遅いから呼びに行こうとしたら激突か…。ついていないなお前も」
「フューラのせいだよ!」
わめくルームメイトの手をつかむと飛行魔法のスペルを詠唱しはじめる。
ヒュオッと宙に浮く。少し加速しながらホール島との間を滑りぬける。
引っぱられているアティアはもう放心状態だ。
ストッと食堂前に着地する。すると中から先輩たちが呼びかけてきている。
ギィィッと音を鳴らし、食堂に入った。
どうも。LYONです。ここまで読んでいただきありがとうございます。
まだまだ初心者ですが温かい目で頂けると嬉しいです!
それではまた次回でお会いしましょう。see you next time.