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4ページ目 寮分けと双子の秘密

アルカナムの三番目に大きな島「ホープクレスト島」に到着したのは15(黄昏の)時だった。

各方面からも続々と集まってくる馬車を眺めていると若い女性の先生が言った。

「ようこそアルカナムへ。今日は寮決めを行います。では、こちらへ」

よく通る透き通った声が私たちを誘導した。

大きなホールについた私たちは説明を受けた。

―――寮。勇気と戦いのルビー、学問と知識のサファイア、植物と薬学のエメラルド、芸術と創作のアメジストの4つの寮があるアルカナム。分け方は「寮分けの水晶」という水晶に手をかざすだけ。

その水晶の色によって寮が決まる。

私の番が来た。少しローブをまくり水晶に手をかざす。一瞬間を置いた後、水晶が力強く光った。

眩しくなり思わず(まぶた)を落とす。眩いほどの・・・赤!ルビー寮だ!

ルビー寮の先輩たちが歓声を上げる。ルビー寮の席へ向かい腰を掛ける。

「あんなに真っ赤に、力強く光ったのは君が初めてだよ」

先輩が言った。先生たちも驚いている。そんなにすごいことなのか・・・?

「そんなに、すごい事なんですか・・?」

「あんなに光ったのは前例がない。君は一体・・・」

その後も、次々と振り分けられる。レーア・アティア・イフィアの三人は全員ルビー寮だ。

「今年の傾向は、ルビーとサファイアが多い感じかな?」

3年生の先輩が言った。前300人いた入学生のうち175人はルビーとサファイアだ。

「では今日は解散。先輩たちの指示に従うこと。以上」

さっきの先生が言った。時計は17(夕映の)時を回っていた。

「新入ルビー生ついてきて。寮の位置と、部屋分けを行うから」

寮長らしきセンパイが言った。ホールの外に出ると北部平原の地平線に太陽が沈んでいた。

北側を指さしてセンパイが言った。

「あの島が君たちの家となる《ルビー島》だ。島の建物の中に入ったら部屋分け表が貼ってあるから見て、自分の部屋に荷物を運んだら食堂に集合!」

上級生は飛行魔法で飛んで行った。私たちは木製の空飛ぶ船に乗り込んだ。ここからルビー島までは10ソールくらいだ。

ルビー島に降り立った私たちはラウンジにあった部屋分けを見た。

「マ、マジか・・・。全員知り合い・・・」

声が思わず出てしまった。貼り出しの表には426「フューラ・アティア・イフィア・レーア」

ん?狙った?くるっと寮長のほうを見ると、優しく微笑んだ。

狙ったな・・。そのほほえみを見た瞬間に疑問は確信に変わった。

ラウンジの片隅にあった私のトランクを持って4回に向かう。

そして右に曲がって13番目の角部屋・・・。頭の中にある地図を呼び出す。

鍵は開いていた。先にレーアが入っているみたいだ。部屋には2段ベットが二つと、棚、机人数分、2人掛けのソファ2台といったつくり。これは2段ベットの取り合いだな・・・。

そう思っていると、双子も入ってきた。

「ふー、荷物重!あ、フューラ先についてたんだ。下に張り紙出てたよ。見に行けよー」

なんだよ・・、張り紙?明日のことについてかなんかか?

そんなことを思いながら大階段を下りていく。一階のラウンジでは上級生たちが談笑している。

その横を私たちは通り過ぎる。掲示板には私の予想通り明日の予定についてが貼られていた。

「なになに~。明日は10(蒼天の)時にホール集合『入学式』を執り行うぅ!?」

「やらないはずないだろ・・・」

そんな軽い言葉を交わし部屋に戻った。

部屋は相も変わらず荷物の山だ。なんか妙に双子の荷物が多い。

「な、これなんなんだよ」

私はアティア(今度こそ間違えない!)の肩をつついて聞いた。

「ん?あれ?言ってなかったっけ?ジジミューの城主からのものだよ」

「えーーーーーーーーーっ!?」

どうも。LYONです。ここまで読んでいただきありがとうございます。

まだまだ初心者ですが温かい目で頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。

それではまた次回でお会いしましょう。see you next time.

余談 実は今回、入学式のさわりだけやろうかなとも思っていたんですよ。でもなんか寮分けが膨らんで、なんか中途半端になって、部屋の中の物語まで始めちゃって、ついででもっと後に明かそうと思っていた双子の秘密までこんなところで明かしちゃったんです。

そろそろ計画性を見直します・・・。トホホ・・・。

NEW単位 1ソール=10メートルくらい

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