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「‥‥‥ずきのバカ!」


 ゆいちゃん‥‥?小学生のゆいちゃんだ。

 

 それに僕も‥‥。ここっていつもの公園じゃ‥‥。夢‥‥?走馬灯?僕死んじゃった?



「無視するな!」

 バシンッ!!


「いったー!」


 ‥‥‥痛い!!


 どうやらゆいちゃんに叩かれたようだ。でも痛い‥‥って事は現実?


 これってもしかして‥‥‥タイムリープ?!


 周りを見渡すと僕は砂場にいて、目の前には崩れたお城のような山があった。


「もしかして、これ僕が壊しちゃった?」


「しらばっくれても無駄よ!また最初から作らないとダメじゃん!かずきのバカバカ!」


 そういえばゆいちゃんたいちくんの事もよくこんな風にバカって言って叩いてたなぁ。てか‥‥‥たいちくんは?


 僕がたいちくんがいない事に気付いたその時近くに誰かがいた。

 

「おい、俺もまぜろ!」


 たいちくんだ!


「どうする?」

 ゆいちゃんが僕に聞いてきた。


「い、いいよ」


 この状況も‥‥。


 僕は、僕だけど、僕じゃない。たいちくんと立場が入れ替わってるみたいだ。願いが叶った?!


 これってラッキーなんじゃないか?僕がたいちくんとしてゆいちゃんの側にいると言う事は、ゆいちゃんは僕の事を好きになる。それも何度も告白するくらい。


「今大きなお城作ってたんだ!一緒に作ろ!」


「いいぜ!」


「君、名前は?」


「俺はたいち」


「何歳?」


「七歳!」


「じゃあ今度二年生?」


「お前らもか?」


「うちらもだよ!でも見た事ないけど、どこから来たの?」


「昨日この街に引っ越してきた」


「じゃあ学校一緒かもね!」


「お前の名前は?」


「私はゆいだよ!こっちのバカがかずき!」


「バカ‥‥じゃないよ」


「バカじゃん!」


「お前らいっつも喧嘩してるの?」


「喧嘩じゃないよ!通常だよ!」


「へー。いつもここで遊んでんの?」


 会話の内容も昔と似てる。そして、たいちくんの服はやけに小綺麗だ。僕の方は、うん、汚いな。


 それからというもの僕達は昔と同じように春休みの間はほぼ三人で遊んでいた。


 しかし違う事も結構あって、誕生日会には誘われなかったし、その後もたいちくんと僕達は変わらず遊んでいた。住んでいる家は違っても、お母さんやお父さんは同じだった。


 ゆいちゃんも最初は僕の事をたいちくんのように扱っていたけど、だんだんと僕がバカな事もしないし落ち着いてる為かそれに合うように変わっていった。


 いつの間にか、ゆいちゃんはたいちくんの事をたいちと呼ぶようになっていた。たいちくんは中学になった頃から遊ぶ回数がだんだんと減って、公園にも顔を出さなくなっていた。


 僕は意外とこっちの生活に適応出来ていた。一番は家族が変わってなかった事、ゆいちゃんやたいちくんの性格もそのままだったからだと思う。



 そして、中学二年の夏。


「かずき、ちょっといい?」


「うん、どうしたの?」


「実は私、ずっとかずきの事が好きだったの」


 きた!これだ!僕が望んでいた事。


「ぼ、僕もゆいちゃんの事が好き!」


「ほんと?嬉しい!」

 そう言って笑うゆいちゃんはとても幸せそうな顔をしていた。


「僕達、付き合うって事だよね?」


「当たり前じゃん!よろしくね!」


「よかった」


「よかった?」


「ううん、なんでもないよ!」


 こうして僕は無事ゆいちゃんと付き合う事が出来たのだ。


 

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