サークルの中を代わる代わる並ぶ蛙笑う鯰
目の前の机捨て唯一の服で行方不明
ただの鬱ですね探さないで
屈んで語る堅物や、花壇で回る風車
あれも無いこれも無い晴れの無い空
愛想が尽きた、何で此処にいるの?と子供に聞くと
返って来ない答えに溜まるストレス
蠢く負の芽全てが自己満足
掃き溜めに吐き続けた結果、当たり前の様に溢れ出る憎悪
意味の無い危機を掻い潜り、目にした先もその先も行き止まり
昨日は昨日、今日は今日、停止する思考回路
嗚呼
被検体第一号、名前は愛にしよう
毎日の世話が大変
轟く雷鳴に驚く姿も、要らないからゴミ箱に捨てよう
餌を与えないと鐘が鳴る、此れは意外と金掛かる事に気付くと
与えるのは一日一度のジャンクフード、もう頭の中はパンク中よ
温かい肌を触る冷たい手も悴んで
面倒見るのは短時間で充分、だって面倒臭いの
嗚呼
お菓子を食べる、可笑い事
共有出来ないから分からない友達の価値
ただ笑うにも、からかうにも相手がいない
川や海にも行けない檻の中、月明かりに浮かぶ首輪が軋む
思い出す程の記憶も無いから、明日から逃げる様に閉じる重い瞼
描こうよ、切れない出刃包丁
嗚呼
ふざけるなよ、歪める顔
それもどれも何もかも気に食わない
太陽の影、私は可哀想と嘆けば
ありもしないモラルと小指の爪を割る
あるのは己の理想像のみ
居候の見るヒーローショウ
良い子にしようと関係無い
私との違いと、常時ライトの当たるあなたに興味ないの
嗚呼
現実より現実寄りの妄想に泣いて
瞳孔開いて、目の前に広がる世界だけを見る
緩め続けたネジはいつか外れ、一つの惑星から覚醒する
拡声器なしでも響き渡る怒号
誰の声
雨を越えた青天の霹靂
見た事の無い足下から鳥が立つ
問い質す暇も与えず、罪に罰という罪を犯す
音が散る方向、迸る炎
おとなしく鼓動を押さえ込み
口角上げ、産まれて初めての手作り料理も
ばらまく調味料に転がす真っ赤なトマト
いいの、これでいいの、これで
嗚呼
地球が笑顔でいられない
子宮まで突き刺し仮面で隠す二重螺旋
可能なら、はじめましてとさようならは一緒が良かった
望んでいた事なのに希望ではなく絶望だった
夢に踊り埃被った黄色い小鳥
もう失うものは何も無い
失ったものの有り難みを知りながら、立ち上がり、今、その脚で未来へ向かう