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68話指輪の力



 「変身!」



 俺は指輪をはめそう叫んだ。 指輪の力で鎧は黄金に輝き、カナタは体内から出てきて豪華な装飾が施され、生まれ変わったみたいだ。


 「身なりだけは立派なもんになったじゃないか実力はどうだろうな」


 「まずはその上から見下ろす態度が気にくわない!」


 カナタを塔に向け貯めた力を放出した。 黄金の光線が塔に向かっていった。 カナタは黄金に輝いていたが力を放出しきると輝きは収まり黄色の刀身になった。 塔は大きな音を立てながら崩れリュウマはやっと俺と同じ地面に立った。



 「その刀は素晴らしいじゃないか、私にくれないか?」


 「嫌だね、今すぐ俺に首を刎ねられるなら良いけど」


 「なら仕方ないか、死んでもらうとするか」



 リュウマは凄まじい速度で近づいてきたがギリギリ目で見える範囲だ。 すかさずリュウマに向けて剣を振るった。 剣は軽く捕まれ握り壊されてしまった。



 「脆い剣だったな」


 「こっちは最初からそんなの想定通りなんだよ!」



 2つに割れた剣を鎧の隙間から自分の体に突き刺す。 カナタを体内に戻し、体全体で吸収と放出を出来るようにする。



 「戦い方に品がないな、その指輪の力を使いこなせていない」


 確かにリュウマの言う通り使いこなせて居ない気がする。 魔力は増えたけど戦い方は変わっていない。


 「あなたに言われるのは1番腹が立つわ!」



 鎧から聞き覚えのある声がする。



 「竜! あんたも情けないよ、せっかく新しい姿になったのに」


 「ナービ! マリーに体を返して死んじゃったのかと思った」


 「マリーに体を返したけど元々私の居場所はベルトの中だからね、戻ってきただけだよ」


 「確かにそうだな、じゃあ俺の事ナビしてくれよ」


 「もちろん。 英雄の指輪への接続開始、完了! これであなたはこの世界で1番強い人間になったわ」


 ナービの言う通り、全身の余分な力が抜け、これからどうリュウマに向かっていき攻撃を繰り出すかの手数が無限に考えられる。



 「私に体を任せて」


 「わかった」



 体は自動的に動き、リュウマに向かって行きスピードを上げながら一気に飛び蹴りの体勢に入った。



 「また単調な飛び蹴りだよ、もう飽きた終わりにしよう」



 「リュウマは向かってくる足に手を伸ばし始めた」



 体は勝手に動きリュウマの手を足で弾き蹴り、ガラ空きになった顔を顎から蹴り上げた。 リュウマは初めて厳しい表情を見せて地面に膝をついた。



  「どうだ!」



 リュウマの口からは血が一滴垂れて線のようになっていた。



 「久しぶりだよ、人の攻撃が私に当たったのはじゃあもう一段階レベルを上げようか」



 リュウマは背中から翼を広げた。 その瞬間魔量が桁違いに上がった。



 「ナービ、聞こえてる? あれどう思う? やる気満々だけど多分俺1秒で殺されるよ」


 「それでも勝つって言いたい所だけど無理ね、あれは無理ね私達がバケツの水だとしたらあっちは海ね。 中身は同じでもレベルが違いすぎる」


 「じゃあ別の作戦を考えるしかないね」


 「別の作戦って何か考えてる事はあるの?」


 「ミーユに連絡は取れる? 最後の作戦の話をしよう」



 




 

 


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