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59話体と勧誘




 「あの女! 竜を連れて行きやがった!」



 私がやられている間に団員の姿もリンって奴も竜も全員消えてしまった。 光の団に連れて行かれてしまったんだろう。 


 私が竜の忠告を聞いて大人しくしていれば良かったのに、最近はこんな事ばかりだ自分の感情がコントロール出来ない。 自分が自分じゃないみたいな気分だ、ただのナビゲーションシステムなのに。


 とりあえず変身を解いてこれからどうするか考えよう。



 「変身解除」



 そう呟くと鎧はベルトに収まりブレスレットは左右の私の手に付いていた。


 ん!! 手がある!?


 どういう事だ、私は小さな幼い龍の姿をしているはずなのに、そうかこの姿はマリーが人間化した時の姿だ何となくだけどこのベルトを通じて伝わってくる。


 影の塔の壊れた壁から中に入り鏡で自分の姿をよく見る。


 

 「やっぱり!」



 私の体は色白の肌をしていて純白の白い髪、まつ毛まで白いけど目だけは真っ赤な赤だ、本当に本当に美しい姿。 このマリーのがあれば私は1人で聖都に入れる。 でも相手はあのリンとさらに強い団長も居る。 仲間が居る、竜と私が信頼出来て絶対に裏切らない仲間達が!




◆◆◆◆◆◆◆◆



 

 私は潮の匂いがする浜辺を歩いている。 この青空のように清々しくて気持ちの良い人を仲間にするためだ。


 それにしてもさっきから漁師みたいな人達がこっちを見てくるそんなにこの髪目立つかな。



 「お前何者だ!」



 遂にこっちをジロジロと見ていた漁師の1人が声を掛けてきた。 



 「私はここに人を探しに来ただけです。 確か新人のはずなんですけど」


 「怪しい奴だな、捕まえよう」



 漁師達がジリジリと距離を詰めてくる。


 はぁ、やっぱりこうなるのか毎回なんでこうも襲われるのかな。


 その時ものすごい素早さで赤い何かが通り過ぎ、漁師達が倒れていった。



 「赤い彗星か!」


 「違うわ、私の名前はミラ、この団の副団長よ、ごめんねまだ貴族派の団員は平民を下に見る癖があってね、漁師の仕事を普通にこなせるくらいにはなったんだけど」


 「ミラ! 会いたかったよ!」



 ミラは髪が腰まで伸びている赤いドレッドヘアになっている事意外は何も変わってなかった。


 「え? あなたみたいな綺麗な人ど知り合いだったら忘れないはずだけど」


 「私よ! ベルトの中のナービ! 私と一緒に聖都の中心に行って竜を救い出すのを手伝って欲しいの!」


 「詳しい事はよく分からないけどもちろん返事はオーケー! あいつも呼ばないとね」


 「もちろん!」



 これで1人仲間が増えた、後もう1人ミラも言ってる通り仲間になってくれる人が居る。



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