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第42話洞窟と発見



 病院の廊下のような洞窟内部をゆっくりと進んでいく。 もう洞窟というよりは病院内部と言った方が合ってるな。


 「ナービ、俺以外に地球からこの世界に来た人は居ないの? それでこの施設を作ったとかなら納得がいくんだけど」


 「そういう情報は私のデータベースにはないけど状況から考えてその可能性が1番高いわね」


 「そうだよな、ま、この先に居る奴に直接聞けばいいか」



 「後この先の病室に鬼ではない反応が1つあるけどどうする?」


 「もちろん、行くさ、人だったら警備団としてほっとくわけには行かないしな」


 「そうだね、そこの病室だよ」



 ナービは鎧の仮面を通して病室に矢印のマークを出した。 俺はゆっくりと扉を開く。 そこには刃渡りが2mぐらいの大きな刀が病室のベッドの上に置かれていた。



 「なんだこれ? 刀見たいだけど」


 「うーん、私にも分かんない、刀は地球の日本という国発祥の武器という事は分かるけどこの刀はなんか違う感じする」


 「そっかナービでも分かんないか、じゃなんか役に立つかも知れないし一応持って行こうか」



 無機質な病室からまるで眠っているように綺麗で傷1つない刀を手に取った。


 「ナービ持ってくのを良いんだけどさこの刀デカすぎる」


 「もう、なら置いてっちゃえば? …………もう、そんな子供がおもちゃ取り上げられたみたいな顔しないでよ、ブレスレットにかざせば多分バイクみたいに鎧の中に収納出来ると思うよ」



 言われた通りにブレスレットの上に刀をかざすと回転しながらみるみるうちに小さくなりブレスレットに吸い込まれた。



 「すごいね! 超便利じゃん!」


 「竜の魔力を押さえるために鎧には幾らでも魔力を保管出来るようになってるからね、物とかバイクとかを保管できるようにはなってるよ、今はバイクと刀とあの狐の分身が入ってるね」



 「そっか、じゃあもし鎧の魔力容量が満杯になったらどうなるの?」


 「多分だけど粉々に砕け散るんじゃないかな、そんな事はないからあんま考えなくて良いよ」


 「わかったよ」



 刀を携えた俺はより奥に進んでいった。 これといったトラップはなく道中出てくる鬼達を倒しながら進んだ。


 

 「だいぶ進んできたけど後どのくらい?」


 「ごめん、だいぶ奥には来たと思うんだけど洞窟の深部になるとガイア山の噴火口の近くまで来てるみたいで噴火の魔力が強すぎて何もレーダーに反応しないわ」


 「ゴールが近いって事だね、注意しながら進もう」



 その時大きな地響きと共に廊下の壁が突き破られ、鬼が2体現れた。 いや、まてよ、鬼の内1体は両手に剣を持っていて、どこか見覚えのある立ち姿だ。 まさか!



 「マルー!!」


 「おう、竜! こんな所で何してるんだ?」



 マルーは今まで見てきた中で1番強そうな屈強な鬼の金棒の一撃を片腕受け止めた。 マルーの肌は綺麗なピンク色に染まっていた。




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