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第39話噴火



 ロース街の関所に着いた俺は関所を通る為にバイクを降りて受付に向かうが人が居ない、ちょうど交代のタイミングの時にでも来てしまったのかな。


 その時大きな地面の揺れと共に何かが爆発したような爆音がロース街に響いた。 まさかと思いガイア山に目を向けるとガイア山は大きな煙を上げ噴火を始めていた。



 「ナービ! なんだこの状況は!」


 「今解析中! 黙ってて!」



 大声でナービが叫ぶ。 でもこの状況はマルーを探してる場合じゃない住民を避難させないと。


 

 「解析終了! どうやら見ての通りガイア山が噴火したみたい、マルーの捜索は後回しにして住民の避難の誘導に移るよ。 関所から街までは5分ぐらいで着くからまずは街に急いで!」


 「わかった!」


 

 俺はバイクに跨り街へと急いだ。 街に着くとそこは逃げ惑う人で道が溢れていた。



 「ナービ次はどうすれば良い!?」


 「とりあえず住民達を落ち着かせて関所のほうに向かわせるのが良いと思うけど私達だけでやっても効果が薄いと思うけどやるしかないよ、この街は緩やかな坂道に沿って街が作られているから焦った人達が転んだりしたら何人怪我人が出るか分からないよ」



 ナービの指示に従ってまずは坂の下の方の住民の達の避難を進めた。



 「影の団の竜です! 焦らずにゆっくりと関所の方に向かってください!」



 大地の団の奴らは何をやってるんだ、街の一大事なのに! 


 

 その時避難をしていた住民から悲鳴が上がった。 急いで悲鳴の方向に向かい路地を曲がると小さな女の子が肌の赤い化け物に襲われ、懸命にこっちに向かって走ってきていた。 



 「こいつが多分ホルンさんが話してた鬼で間違いなさそうね」



 そうかこいつか、じゃあ大丈夫だ。 マルーは絶対に子供を襲うような事はしない。 こいつはただの最低な獣だ。



 「変身!!」



  ブレスレットから龍が飛び出て腰を周りながらベルトに形を変えていった。 俺はブレスレットを思い切り回転させ腰のベルトにかざす。青い閃光に包まれた俺の体は鎧に包まれていく。



 「変身完了ね、かましてやりなさい!」


 「もちろん!」



 女の子を背後に避難させる。 鬼はまだ猛スピードでこちらに向かってきている。 女の子を守りながら逃げ切るのは難しそうだな、女の子を危険には晒したくはないがここは戦うしかないな。



 「ナービ! 女の子を危険に晒したくない! 1発で決めるぞ!」


 「当たり前! それしか考えてなかったよ! システム異常無し! 20%までなら解放出来るよ! ぶちかませ!」



 猛スピードで迫る鬼が勢いをそのままに飛びかかってきたその時に俺は上半身の鎧を右足に全て集め龍の力に耐えられるように強化を施し鬼の顔面に向けて素早く足を振り抜いた。 


 鬼は顔面どころか上半身が全て吹き飛びその場下半身は膝から崩れ落ちた。



 「これで鬼は倒したし後は住民の避難を完了させるだけだな」


 「それは無理みたい、ここに向かってさっき倒した鬼と同じような反応が10体ほど向かってきてる、もう取り囲んでると言った方が正しいかも」



 鬼は俺達を取り囲みジリジリと近づいてきている。 鬼の中には角が1本だったり3本だったり中には顔中から角が生えているような個体も居た。


 「10体? ナービ、さすがに厳しくないか?」


 「厳しいけど私のナビがあれば勝ちは揺るがないよ」


 「それは頼もしいね、行くぞ!」



 その時鬼の中の1体がぺしゃんこに潰れてその上には見慣れた男が立っていた。



 「マイトさん!」






 




 

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