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第36話遭難

投稿遅れてしまってすみません。1話を改稿したので合わせて呼んでくれると嬉しいです。評価は励みになります!楽しんで読んでくれたら嬉しいです!



 森に入る為に団員達と走った道を駆け足で戻り下り坂になる所で道から逸れて森に入っていく。 森の中は草木が生い茂り5mも進んでしまえば元いた場所が見えなくなるほどだった。 俺は構わず進み続けた。 


 もう森に入って10分は経ったと思う随分奥深くまで来た、多分刀を落としたのはここら辺だと思うんだけど全く見当たらない、しょうがないここら辺をしらみつぶしに探して行くか。


 早く見つけないとマイト先輩も待ってくれてるのに、その時森の上の方の木に枝が折れて穴が空き天井から強い光が差し込んでいる所があるのが見えた。 その場所に駆け寄り辺りを見回すが刀は見当たらない。 


  一度休憩を取ろうと近くの木にもたれかかった。 にしても森の中で刀探しなんでイース国に居た頃じゃ考えられなかった、あの頃は全部従者が身の回りの世話をしてくれたから。


  俺はイース国の王族の5人兄弟の5男に生まれた。幼い頃から他の兄弟達とは違い奔放に自由な事をやらせてもらっていた。 上の兄弟の出来が良すぎたから五男にまで役割は回ってこないと判断されたからだ。


 そのおかげでそれなりに王家のしきたりに縛られない幸せな生活はしていたつもりだった。 だけど3年前にイースの王族由来の鬼神術の継承の日兄弟全員が集まり父様から術を受け継ぐはずだった。


 だが俺はなぜか受け継げなかった。 鬼神の術は体の色が赤くなり身体能力が爆発的に上がる事から鬼神の術というのだか俺は術をいくら唱えても体の変化は起きなかった。


 そこからは悲惨だった。 兄弟達からはゴミを見るような目で見られ、信用していた従者達は段々と居なくなっていった。 国民からは王族の面汚しと罵られ、俺は耐えきれずに輸送船に忍び込んでこの国に逃げ込んだんだ。


 嫌な事を思い出した。 3年間剣術で成り上がる事だけを目標に頑張ってきたじゃないか鬼神化した兄さん達にも引けを取らないはずだ。 



 「よし、休憩終了!」



 俺は立ち上がりズボンの埃を払い再び刀探しを再開した。 


 また30分ぐらい経ちさすがに引き返そうかと思った頃木の枝を掻き分けた先に真っ赤に熟れたイチゴが実っていた。 イチゴはイース国では栽培しにくくたまに国外から輸入される物しか口に出来なかったが俺の大好物だった。


 俺はイチゴが実っている所まで走ると房からイチゴ3つちぎり口に放り込んだ。


 美味すぎる! イースで食べてたのとはレベルが違う新鮮だから瑞々しくて口から果汁が溢れそうだ。 なんか温泉の時のような気持ち良い感じもする。 あれおかしいな視界が段々と歪んできて、目の前が真っ暗になっていく。


 このイチゴのせいか、俺はイチゴを睨みつけその場に倒れ込んだ



 


 

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