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第3話覚悟

とりあえず今日は3話で終わりです!



 狐は俺がいきなり飛び出だしたのに一瞬驚いた様子を見せるがすぐに態勢を低くして迎撃体制をとった。


 水を浴びていた彼女は俺と狐に気づき近くの布で体を隠した。



「あなた誰!!」



 布で体を隠しながら大声で叫んでいる。



「いいから今は早く逃げて! 後で説明するから!」



 彼女は俺の忠告を聞いたのか、川沿いを走り始めた。 すると厄介な事に狐は俺に構わず、彼女の方に向かって走り出した。


 狐を早く止めないと、俺はまともに着るのが初めての鎧で、慣れない感触に戸惑いながら後を全速力で追った。


 狐の後ろ姿が見えてきた。 近づいたら近づいたらで恐怖心が強くなってきた。



「ビビってないで早く狐を止めてください、手遅れになってしまいますよ」



 ナービは急かすような声で俺に言った。



「そんな事言われても出来ないよ、俺の3倍はあるよ、あの狐! 怖くて無理だよ、勝てっこない」


「誰もあなたに勝てなど言っていません。

先ほどの女性が逃げられる時間を作れと言っているのです。この腰抜け」



 腰抜けだって! 一瞬キレそうになって口を開けたが否定は出来ないのですぐに閉じた。


 ナービの言う通りだ時間を作らないと、あーーーー!こうなりゃヤケクソだ!


 決死の覚悟で狐の尻尾にしがみついた。



「ナービこの後はどうすれば良いの!?」



 狐を尻尾にしがみついている俺を振り落とそうとに狐は木に叩きつけたり、体を揺らしている。



「よくやりました。 上出来です、後はしがみ続けて女性が逃げるのを待つだけです」



「それだけ?」



「はい、現時点でのあなたでは竜と鎧の力を操るのは無理です。敗北です、完敗です。 ですがそんなに気を悪くしないでください、この鎧は耐久力に優れています。きっとあなたを殴るのに飽きてどこかに行ってしまうでしょう」



 殴るのに飽きるって、本当にひどいナビだ、あのクソ天使に返品してやる。


 段々と手の握力が限界になってきて遂に狐に振り落とされ、勢い良く地面に叩きつけられた。


 狐はそんな俺を見てさらに攻撃を強め、尻尾を使った殴打を雨のように浴びせてきた。


 いくら鎧が頑丈だからってこんなに受けてたら持たないぞ!



「避けて!」



 女の子が逃げた先から飛んできた電撃は俺ごと狐に命中し、凄まじい光を放った。


 俺は痙攣を起こして、体がピーンと一直線になって地面に倒れた。


 薄れていく意識の中、狐が森に逃げ帰っていく後ろ姿を見た。




 ◆◆◆◆◆◆◆



「嬉しい誤算が起こりました! まさかあの赤い髪の女性が、魔法を使えるとは思いませんでした! 聞いてますか? ダメですね気絶しています」


「あっちゃーー! 完全に気絶しちゃってる。せっかく私の事助けようとしてくれていたのに、まあこの人も知らない人だしとりあえず縛って村に連れて帰るか」


明日から毎日投稿するのでよろしくお願いします!

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