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第28話私を俺を見ろ。



 「誰だお前は? あの女はどうした」


 

カイザーはそう私に聞いた。



 「ミラなら奥で休憩してるよ、あなたレベルは私1人で大丈夫、何よりミラを傷つけたあなたを許さない」


 「そうか、お前の名前は?」


 「コルサよ」


 「そうか、コルサよ俺に無残に倒される前に俺の考えを教えておこう」



 私はすぐにリボルバー式銃を二丁構え引き金を引いた。



 「黙れ、お前みたいなやつの考えなんて聞く時間はない」



 カイザーは光の範囲を絞り光の光線を放ち弾丸を撃ち落とした。



 「本当お前らは人の話を聞かないな、まぁ良い、牢屋でゆっくり聞かせてやるよ」


 「そうなると良いわね」


 

 カイザーに向かって引き金を引き続けながらカイザーの周りを走り回っている。 私の祝福はトリガーハッピー、神の遺物として二丁の拳銃を生まれた時から授かり、無限に弾薬が減らないという地味な能力だ。


 私が勝つにはトリガーハッピーで弾を撃ち続けあの光線をどうにか突破するしかない。 もしミラがやられた時の全身で光を出すやつをやられたらミラと同じ事になってしまいそうだ。 絶対に隙を作ってはいけない。



 「俺の全身発光を弾幕で邪魔する作戦か、戦い方としては間違って居ないが私に遠距離を挑むのは無謀だぞ?」



 カイザーは再び光を集め光線を放ってくる。 私はすかさず応戦するが光線1発に対してこっちの弾丸は5発ないと光線を消す事が出来ない。 このままじゃジリ貧だ。


 カイザーは間髪入れずに光線を放ってきて私が邪魔をしていた筈がいつのまにか私が追い詰められていた。 もう限界だ、あれを使うしかない。


 光線を避けながら銃を目にかざす。 蛇髪は腰の長さまで伸び、蛇達は舌を出し獲物を狙う目をする。 これが奥の手ゴルゴンの目、メデューサ族に伝わる邪眼。


 この目で見たものは何であろうと石に変える事ができ、人間は目が合った瞬間に石に変える。その力を移した弾丸は当たった箇所を



 「喰らえ!」



 ゴルゴンの弾丸は緑色の線を真っ直ぐに描き、光線を突き抜けカイザーの左肩に命中した。



 「なんだこれは! この肩の上記

ゴルゴンの目か、メデューサ族でも近年は持つものは少ないと聞いたが、珍しいな」


 「次であなたを完全に石にする」



 「それはどうかな」



 カイザーは体を発光させた。 ゴルゴンの弾丸のリロードは間に合わず、光は瞼の上から私の視力を奪った。


 

 「これで後はじっくり戦えば良良いだけだ」


 私の目が見えなくても魔眼の能力は生きたままだ、まだ負けてない。 たまたまでも良い。 目が合えば1発で勝てる。


 「私を見ろ!」



 力一杯叫んだ。

 




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