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第17話ナービのナビ



「では作戦遂行の為に2人を早く起こしてください」




 ナービの指示でまずはあまり詰まってもいないと思うが、脳みそをマイトに揺らされてうなされているミラを起こすためミラの近くにより肩を揺すった。





「ミラ、大丈夫か? まだ戦えるか?」




 ミラは目を覚ましてよろつきながらもなんとか立ち上がった。




 「うん! 大丈夫! もう元気いっぱいだよ!」




 明らかに大丈夫じゃなさそうだが、ここは頑張ってもらおう。


 次はマルーだ。小屋の中でボロボロになって倒れている。



「おい、マルー大丈夫か?」


「ああ、なんとか。あの男相当つよいよ。作戦はあるのか?」


「ナービにお前達の戦闘を観察して貰って、勝てる作戦を建てて貰った。あと少し戦えるか?」


「勝てる作戦があるなら戦おうか」


「じゃあ2人共、ナービの作戦を聞いてくれ」



 ナービは愛くるしいドラゴンの姿のまま俺達3人の前に座り、作戦の説明を始めた。



「まずはこの作戦は………………」




◆◆◆◆◆◆◆◆



「変身!」


「ナービ行くぞ!」


「はい!」


「手筈通りにマルー頼む!」


「マイトさん、待たせて済まなかったな! さっきのようには行かないぞ! 勝負!」


 


 マイトに向かって、マルーは切りかかった。




「俺の筋肉の前には貴様の斬撃など恐るるに足りん!」



 

 マルーの斬撃はマイトの筋肉に弾かれ、マルーは大きな拳の前に防戦一方になっていった。




「やはり弱い。なのに、なぜまた挑もうとした!」


「うちのお嬢さんはどんな理由の勝負でも負けるのは嫌っていってるんでね。足掻かせてもらうよ」


「ならば、もう一度潰すまでだ」




 マルーの背中は軋んだ鈍い音を出しながらゆっくりと地面に押さえつけられてしまった。




「これで終わりだな」


「今だ! リュウ!」




 俺はマイトさんの腕に飛びつき、ブレスレットを腕を擦り合わせた。




「ナービ、今だ!」


「任されました! アーマーチェンジ!」




 俺の腕の鎧が1つ1つのパーツが宙を舞い、マイトさんの腕の大きさになり装着されていった。




「なんだこの鎧は。お前の防具を俺に貸してくれたのか? 訳は分からないがありがたい! お礼に本気の1発を見せてやろう! 喰らえ!」



 マイトは両腕の鎧が無くなり無防備な俺に向かって恐ろしい速さのパンチを打ってきたが何とか間に合ったようだ。




「………………あれ? 腕が、腕が上がらない! 何をしたんだリュウ!」


「今説明しても良いんですけど、あなたに借りを返したい人が居るみたいになんで後でしますよ」


 両腕を地面に垂らし、無防備な体制になっているマイトの前に立っていたのはゴリラガールのミラだった。





「さっきのお返しよ! 私の一撃もう一度くらいなさい!」


「鉄拳制裁!!」


 腰を使い体の遠心力を120%使った、プロ顔負けのパンチはマイトの顔面を鈍い音を立てながら、貫いた。




「あーー、スッキリした! リュウありがとう!」



 俺はこの時絶対にミラを怒らせないようにしようと心に誓った。


 

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