表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/12

第七話っ!まだまだ回想だよっ!

だから、親父の名前に肖るのも別に問題は無い。親父がカラスならば、俺もカラスだ。カラスの親子なのだから、似た者同士だろう。俺はゼトの部屋の図鑑を少々拝借し、カラス、の単語を調べた。然し、この辞書は金ノ國の辞書の様で、名前らしい名前は出てこなかった。カォアーもカーグも何だか違う気がする。そこまで調べた所で目が疲れ、頭が痛くなった。何かいい言葉は無いだろうか。カラス...カォアー...カーグ...後は...?

レイヴン、と後ろから呟く声がして、俺はバッと振り向いた。そこには、先程まで居なかった筈のシャルが笑顔で立っていた。シャルは気配を消すのが得意な様で、黒ノ國で五年間暗殺業を営んでいたらしい。相変わらず恐ろしい。シャルに寄ると、レイヴンは紅ノ國の妖怪言語で「大カラス」というらしい。親父を超えられる様に、という意味で大カラス。レイヴン、レイヴンか。少し言い難い。然し、折角シャルが教えてくれた言葉だ。これにしよう、と言うと、シャルがぱあっと顔を輝かせた。こんな時は、どうすればいいのだろう。確かゼトは、シャルの頭に手を置いて、少し髪を梳く様にして...こう、だったか。頭をできる限り優しく撫でてやると、シャルはにこにこと笑って大人しくしていた。完全に気を許してくれたのだろう。俺も、何故だか頬が緩んで行くのを感じた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ