桜の花咲く夜空で: 少年編
作者……復活……! 不死鳥のように……! そして猛省……圧圧倒的猛省……!
なので今日はもう1話出す……!
まさかの短編……!
「ああ〜暇だ〜……」
少年は布団の中で寝返りをうつ
結局あの後家を出たのが両親にばれ、今日1日の外出を禁止されたのだ
「何をそんなに退屈そうにしているのですか……少年?」
少女がフワフワ漂うのをやめ少年のそばに下りてきた
「うう〜、元はと言えばきみのせいだよ……」
布団から顔を出した少年が少女にうらめしい目を向ける
「私は私自身があなたに危害を与えた要因が思い当たりませんが」
少女は首をかしげると少年の枕元にちょこんと座り少年を見つめた
その姿に思わず少年はドキンとする
機械的とはいえ並みの女の子よりも可愛い顔を持っている、人間で例えるなら無表情の美人といったところだ
あと正座をしてるから純白のあれが見えたり見えなかったり……
ガバッと少年は思いっ切り布団をかぶる
「?やっぱり少年は面白いな」
少女はそう言うとベッドから離れ本棚の方へと向かっていった
それを見届けた少年は布団から顔を出す
「そんなに面白い本ある?」
少年は少女に聞いてみる
少年の部屋に置いてある本は星関連のものがほとんどだ
少女向けの本はあまり置いていない
「うん、この星とか星座っていうのがすごい綺麗。 私は今までこんな綺麗なものを見たことが無かった」
少女は本を読みながら答えた
少年はその言葉がとても嬉しかった
普段自分の趣味はあまり他の同年代の子には理解されないからだ
みんなは空に浮かぶ星空よりも外で走り回ったりすることの方が好きだったからだ
だから自分と同じ趣味の人がいることは少年にとってとても喜ばしいことだった
「本当にっ!? まさか星に興味を持ってくれるなんて、今までそんな子がいなかったから嬉しいな!」
少女はガッツポーズをしながらニヤニヤしている少年を見ながら微笑んだ
「私も…ここに来るまでマスターとしか話したことがなかったから……こういうのは、嫌いじゃない……」
少年は恥じらいモジモジしている少女の姿を見てキュンときてしまった
まぁ彼も男の子だ
「じゃあさ、今度一緒に星見に行かない?星が見えやすいところ知ってるんだ」
もちろん彼女は頷いた
その頃、神社では
「ギニャーーーー!!忙しすぎるんじゃーー!!」
「がんばれー!、フレー、フレー、さーつーき!」
新しく増えた書類作業に沙月は頭を抱えていた
神社を活気づけるため恋愛相談コーナを設けてみたら予想以上に人気があってその内容を全て返さなくてはいけなくなったのだ
「ねぇねぇ、どんなひとが書いてるのー?」
リュートが疲れ切って倒れている沙月の腕に絡みついてくる
「んー?、いろんな人から来てるよー」
沙月は手紙の中の一つをリュートに渡した
「……ふふふ……もうすぐ、もうすぐなのね……」
「……もう何十年待ったかしら……ふふふ、嬉しいわぁ」
あなた……
今回は少年視点をメインで書いてみました!
次回からは短編をはさみはさみで書いていきたいと思いますっ