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ヤンデレ狗神と高雅の巫女  作者: 冥竜王ツカサ
4/7

ワラビと望遠鏡で

投稿遅れて申し訳ございませんっ!今話から展開あります



「うーーん……」


沙月は大きく伸びをしながら布団から起き上がる。


現在7時半、太陽が少し眩しく感じられるこの時間帯に沙月は毎日起きていた。ちなみに一度もこの時間以外で起きたことがない



「おはようリュー・・・あれ?」


同時刻に隣で寝てたはずの狗神、リュートを起こそうとするががもぬけの殻ということに気づき首をかしげる。


というか2人とも恋人同士でもないのに隣どうしの布団で寝てたのか、まあリュートの方はショタだし犬だからセーフか



「トイレかなぁ?」


目を擦りながら完全に布団から出て顔を洗いに行く沙月。


白い和服の寝巻き姿の沙月は巫女服の時とは違う美しさがあった。



寝巻きがずれて白い肩が少し露出しているところなど所など色気すら感じられた。 まぁ胸は無いけど



「はー…」


洗面所で顔を洗い一息つく、そして鏡を見ながら我ながら平和ボケした顔だなーと思う。



3代目巫女の時に起こったあの「大世乱」以来事件という事件は起きず万事平和だった。


沙月は時々事件が起きたらいいなーと思う、人が傷ついたりする事件は嫌だがちょっとしたハプニングが起こってそれを自分たちがそれを解決するみたいな事は大歓迎であった。


そんなことを思いながら鏡の前でボーッとしていると台所の方からザクザクと何かを切る音と水が沸騰している音が聞こえた。



「うん?」


一瞬リュートが台所で朝食の準備をしているのかと思ったがそれにしては早すぎる、そんな事を思いながら沙月は台所へと向かうことにした。





台所



「ふっふっふ……」


一方台所ではリュートが危険な表情を浮かべながら何やら怪しい事を行っていた。



まな板の上には何やら赤色の物体がぶつ切りのまま置いてあり、細長い緑色の「何か」が散在していた。


「くはははーー!!」


リュートは何が可笑しいのか笑い声をあげながらと炊飯器らしきものに上記の物体を投げ入れ蓋を閉める。



「よし!これでワラビの炊き込みご飯の完成だ!」



そう言いながらリュートは後ろ向きに倒れ、意識を失うのであった。





「おーい、起きろー」


リュートは自分の主人、沙月の声で目を覚ますと自分が膝枕されていることに気づく。



「あ、おはよぉ」


リュートが軽く目を擦りながらそのまま少し身を起こして沙月に抱きつく。


甘いココナッツのような香りがして思わず眠くなりまた目を閉じてしまう



「おーい、もう8時半だぞおーきーろー」


しかし沙月にほっぺをぷにぷに引っ張られて目を開ける、そして何かを思い出したかのように叫ぶ


「そうだ!今日ね、昨日とった山菜でたきご飯作ってみたの!」


沙月の膝から離れると一回転して割烹着を羽織ると(どういう仕組みなのかは詮索してはいけないよっ)茶碗にご飯を盛り始めた。


「じゃーん!ワラビの炊き込むご飯ーー!!」


リュートの手には茶碗一杯に盛られたワラビのような物が所々混じった炊きご飯があった。




〜Break time〜


リュートのお料理解説ー ワラビの炊き込みご飯


材料 (4人分)

米3合

ワラビ100g

にんじん50g

油あげ2枚

水3カップ(米用計量カップで)

<調味料>

酒大さじ1

白だし 大さじ3

しょうゆ大さじ1

塩小さじ1/3

1.米は洗ってザルにあげておく。


2.にんじんを4~5cm長さの太めの千切り、ワラビの同じ長さに切る。

油あげは6~7mm角くらいに切る。


3.鍋に水を加えにんじんを入れ、中火にかける。沸騰したら調味料を加え、油あげを入れて2分程煮る。


4.ワラビを加え煮立ったら火を止めて、具と煮汁を分ける。


5.炊飯器に米と④の煮汁のみ入れて炊く。

具は炊飯時間残り5分になったところで投入する。


6.炊き上がったら10分程蒸らし、混ぜたら完成♪←引用 cook padから




「うんっ おいしい!」


沙月が炊き込みご飯を口に運びながら嬉しそうに言う。


そしてリュートはその笑顔を見ながらご飯を口に運ぶ。


炊き込みご飯自体は沙月は食べたことはあったがワラビの炊き込みご飯は初めてだった。


ワラビの風味がご飯を運ぶ手を早めさせる にんじんもそれに一役買っていた。



そして食べること数分、お腹いっぱいになった2人は一緒に食器を洗っていた。


いつもならリュートが1人でしているのだが今日は特別沙月も手伝っていた。


「ねー沙月ー、仕事まであとどれくらい時間ある?」


リュートがお皿を拭いて壁にかけながら沙月に聞く


「んー、後1時間半くらいじゃないかな?」


食器をすべてかたずけ終わり手を拭きながら答える。


それを聞いたリュートは沙月に満面の笑みを浮かべる。


「ならさ、ちょっとして欲しいことがあるんだ」




リュートは沙月の太もものに顔を乗せていた。その気持ち良さに犬の耳がピコピコ動く。



沙月はリュートに膝枕してあげていた。


膝枕してあげること自体初めてではないし何度もしてあげていたため慣れていた。


気持ち良さそうにしているリュートの耳に後ろを優しく掻いてあげる。


リュートは沙月にそうされるとつい犬の声をあげてしまうのであった。



そうしてあっという間に30分が過ぎ、沙月はリュートを起こして巫女としての仕事をするためリュートを連れて建物から出るのであった。






夜の9時頃、少年は望遠鏡を使って村を眺めていた。


少年の家は他の家よりかは大きく何より洋風の造りをしていた。


さらに近所の子ども達が誰1人として持っていない調度品の望遠鏡を持っている事から金持ちであるということが分かる。


少年はこうやって毎晩夜の村を眺めることが日課となっていた。


夜の村には昼の村とは違う魅力があった 店にぶら下げられている提灯の灯りが並んでいる様はさながら芸術作品のようでもあった。


少年は村の夜景に見惚れながら望遠鏡を夜空に向ける。


幸い空は曇っておらず、星空が広がっていた。


しかし今日は明らかに星や鳥の類ではない物体が浮かんでいた。


その「物体」は楕円形をしていて空を滑るように浮かんでいて半透明に透けていた。


「え?!……あれって幽霊……?」



少年は半透明の物体の中心に「誰か」がいることに気付いた。


さすがに男か女かまでは分からずもっと身を乗り出そうとすると半透明の物体がこちらに気付いてきた。


「うわっ!まずい!」


もしかしたら見ていることがバレたのではないかと思い急いで窓を閉じてカーテンを閉める。


しかし



半透明の物体は窓を突き抜けて少年の部屋に入ってきた。


「うわっ!!」


少年は驚きのあまりベットまで逃げる。


おそらく下の階まで貫通してるであろう物体から1人の少女が出てきた。


その少女は半透明の物体を半分に割ったような骨組みのはいった白いスカートを履いていた。


そして目は綺麗な緑色のガラスのようで口は少しへの字の不機嫌そうな顔をしていた。


少年がその姿をまじまじと見ていると少女がへの字にした口を開いた。


「見慣れない人種……発見……未発達の異国の地に到着した模様……(マスター)、指令をください……」



こうして機械の亡霊と少年が初めて接触したのだった……





















実は最後の飛行船少女の名前がまだおもいつかない…… 名前募集中ですっ

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