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おじぃの異世界巡り(多分俺はついで)  作者: さがりばな
俺のおじぃ
9/33

とまるNo.1


後一月、時間はあまり無い。

やはり石を割ってみるしかないだろう。

おじぃが死ぬなら俺は帰らない




1日で準備はできた、ハンマーとノミでいけるか?

絶対やる

みんなに挨拶はしないでおこう

明け方に領主館を出た




門番は顔パスだ、仕事はしないし酒臭いがいいやつだ。

「たつお、お土産よろしく!」

不細工の爪でも投げつけてやろう





しばらく進むと見知った顔が。

「グラスさん、何してるんですか?」

明け方にノッポが立ってると怖い

「たつお待ち」

「5日ほどの道ですよ」

「うしおさん、心配だとさ」

「分かりました、俺はこの辺の生き物に詳しくないのでよろしくお願いします」

「これでも僕、結構つよいから」

ノッポは強いそうだ





平原は越えて森に入る、北東に向かって歩き川を探した。

川を見つけて麓で休む事にした。

急にノッポが指を差す

「あれは肉食で獰猛だけど、デカイ獲物は狙わない

そこに居たのは二メートルほどの鷲だった

「人間はまず襲わないから安心して」

ノッポはやはり頼りになる。




また明け方に出発した。

まだ薄暗く足元が心配だかゆっくり上流へ。

半日ほど進み北に進路を変える。

「グラスさん、そろそろだと思います」

注意しながら進んで行く

「ありましたね」

石は綺麗なままだ。

さぁ、割ってみるしかないだろう

少し休憩してからノミとハンマーを持った

「グラスさん、離れて下さい。それと念のため物陰に隠れて下さい」



「やるか」

ミノを左手持って右手にハンマーを持つ

これで一度帰れてしまったらどうやって戻る?

なかなか打てない




ふと、空気が変わった。

「ドサッ!」え?

人だ、俺らと一緒だ

「グラスさん!」

「どうした!?まさか…」

そのまさかです

「大丈夫か!?」

グラスさんが抱える

ん?ちょっとまて?

「ぅう、ん」

「おい、起きろ。大丈夫か?」

「誰?何言ってるかわからないよぉ」




何でかなぁ?

この石を今すぐ粉々にしたかった。


「とまる、おじぃが待ってる。かえるぞ」





彼女が青ざめた顔で僕を見ていた。

「ここって天国なの?」

「どうだろ?過ごしやすいぞ」

「にぃにぃいぎでだぁぁ!」

泣くなよ、おじぃと違って可愛いいから許す!



「さぁ、おじぃも待ってる。行くぞ」

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