第7話 何におびえてるんです?僕ですか?
一日あけました。
すいません!
今日同窓会があったもので…。
えーっと……生徒会長様ですね?…助けに来てくれたのは、大変ありがたいです。ありがたいですが!!
何故よりによって生徒会長様!!?生徒会メンバーはいやです!!近づきたくない!!圭汰より病んでるんだから!!先輩より病み過ぎて怖いんだから!!ちょっと離れただけで「行かないで、殺したくない」だよ!あたしまだ死にたくありません!!そしてこの生徒会長様。生徒会の下っ端でさっきのセリフ。さあてと、どれだけ病んでるのかな!!
「メイ、貴方が僕から離れた瞬間にこの学園は崩壊するでしょう。メイ、君のせいでね。」
「メイ…。どこへ行くんです、一生何処にも行かせませんよ?僕のそば以外は、ね。」
「こらっ。メイ!僕以外の男に話しかけるとは…いい度胸ですね?」
「さてと…どんなお仕置きがいいですか?」
だ。
……きゃあああ。だよね。うん、わかるわかる。でもあたし声フェチだから声がよければそれでよし!!なーんて言って悶えてたよ。でも、ね。リアでここにいると、恐怖しか感じないのだよ!!ふはははは。
「…高瀬さん?どうしたんです…さあ、出ましょう」
トンッと肩に手を置かれた。そんなヤンヤンデレデレの帝王様に肩にてなんておかれたらビックリするよね。ビクッてなるよね。あたしなったよ。そんなあたしに不信感を持ったのか首をクイッと傾げて目を細めた帝王様はしゃがんでるあたしに目線を合わせた。ひぃぃぃぃっ、やめてくれえ!
「…高瀬…未冠。どうしたんです、さっきから怯えたように。何におびえてるんです?僕ですか?」
はい、あなたです!帝王様です!!怖いです!さっきの莉楠より怖いです!はい、すいませんでした!謝ります、謝りますから手を退けて!手を退けてええええええ!!
「…高瀬さん?…失礼します。」
そういって帝王様はスッとあたしを持ち上げた。え、いや、あの…。やめてくださいましっ!あたし、まだ死にたくないです!あと重いでしょ!!重いでしょう!!?恥ずかしい、やめろ。(命令)にしても…やっぱりいい声だ。思わずうっとりしちゃうもんねっ!
「軽い…ちゃんとご飯を食べていますか?これくらいだと…4――――――――…」
「ストオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオップ!!
…はぁ、はぁ…。こんな叫んだの、久しぶりです!そして!!乙女の体重を軽々しく口にしないでください!あと降ろして!!」
「……はい。…大丈夫ですか?」
「大丈夫です!!では、失礼しました!!ありがとうございましたー!!」
ぴゅっと逃げようかと思ったけど、パシッと腕をつかまれた。やめてください、太さがバレます!
「…細い…。」
そのまま腕を引き寄せ腰に手をやり帝王様はあたしを抱き寄せた。え、ちょ。帝王様…何をなさってるんですか、あなたもスキンシップ大好きマンですか。そしてその顔!なんでそんなとろけそうなお顔なんですか。美形にやられると困りますわよっ。ってなに細いって!いえ、普通です!そう思いたいです。なんで敬語なのかって?そりゃあ、帝王様ですから!!
「…実は、ですね。…高瀬さんの幼馴染の赤神圭汰さんを生徒会役員にしたいんですよ。…高瀬さんに、その勧誘をお願いしたいんですが…」
「あぁ、無理ですね。圭汰の意思は固いですから。あたしが何を言おうと無理だと思いますよ?」
「…そうですか。では仕方ないですね…。」
自分で何とかしますか。
はい、自分で何とかしてください!人に頼むなんて何ががあったんですか、あんな完璧主義者の帝王様が。
「…保健室、行きましょうか」
「え。嫌です!大丈夫ですから。」
「そんなしゃがみ込む程具合が悪いのなら保健室に行きましょう。いえ、行きますよ」
「いえいえいえいえいえいえいえいえいえいえ、大丈夫ですから!離してください、離せ!」
「ダメです。さ、いきますよ」
無理やり保健室に連れて行かれるなんて、嫌だ!
…でも、ついちゃった。保健室。