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第5話 え?なんでワカメ?

もう調子に乗って3話目です。w

そんなこんなで学校につくと圭汰がさっそく女の子に囲まれた。あたしはその囲まれている女子の一人に突き飛ばされたため、ただいまふてくされて一人で机に突っ伏している。それを見てクスクス笑っている圭汰ファンがとてもうざったらしい。何を笑っている、さっさと圭汰のところに行って媚でも売ってきなさい!!その思いが伝わったのか(いや、そう思いたい。)その女子は圭汰のところに駆けつけた。それを見てあたしは


「うわ、さっそく媚売ってる。女子って、恐いわあー…」


とつぶやいた。すると後ろから頭をポンポンされた。お、このちょうどいいポンポン具合は…


「お、ミカっち。今日も弾き飛ばされたの?っていうかミカっちも女の子だよね」


後ろをズズズズ…という効果音付きで見るとそこにはぷくくと笑っている女の子がいた。あ、間違えた。女の子のような・・がいた。名前を黄吏莉楠きりりなんという。変な名前だ!…そして、この莉楠は、攻略対象だ。そう、攻略対象ということはヤンデレさんなのだ!ルートは皆殺しエンド。僕たち以外はもういらないよね?って言って皆殺しーきゃっはー……怖いわ!!…でもこの人は……君、男の子だよね?って話しかけたら友達…っていうより親友?になれた変じ…ちょっと(ちょっとなのかはよくわからないが)不思議な人。変人とは言ってないぞ。さらさらのクリーム色で肩まである羨ましい髪を後ろでかるく縛っていてちょっと切れ長気味の青い目。最初見たとき外人さんかと思ったアルネ!その莉楠は前に移動するとまた頭をポンポンしてくれた。時々思うけど、莉楠ってスキンシップ多くない?


「ねえ、ミカっち。圭汰と一緒に学校、来ないほうがいいよ?」

「え?なんで?」

「だって、ほら。」


莉楠がそう言って鞄から出したのは増えるワカメ。それをあたしにブラーンブラーンと見せつけるその顔は楽しそう。そう、まるで『えす』のように…。…え、なんでワカメ…。なんか、ぬちょっとしてそう。ていうかしてるよね、ワカメって。っていうかなんで莉楠そんな顏…怖っ。


「え?何でワカメ?」

「……ミカっちの、机に入ってたよ」

「…えーっと…それはーつまり…——————」


「「いじめだね」」


莉楠の声とかぶった声の主は圭汰。いつの間にかあの怖い女の子たちを振り払ってこっちに来たらしい。

そしてその圭汰の顔を見るとしかめっ面。っていうか青筋…みたいなのが浮かんでいる。超怖い。圭が怖いって何?どういうこと!!圭汰はあれじゃないの、いっつもニコニコしてる可愛い方じゃないの?


「…わぁお、いつのまに…」

「ホンット、いつの間に…」

「ついさっきだよ。君がミカちゃんにワカメを見せつけたあたりから。それはつまり俺の周りにいる女の子からのやつだと、黄吏莉楠、君の周りにいる女の子だとは思わないの?」


そういって圭汰はスッと窓際のほうに指をさした。もともとあたしの席は窓際だけど、一番後ろ。だからちょっと前のほうを指差した。するとそこにはいっつも莉楠を見て興奮しているちょっと怖い可愛い系の女の子。その女の子は圭汰に指差されてビクッと肩を揺らすとタタタタタタタタタッと小股で廊下に出て行った。


「えーっと…あれは、図星?」

「当たり前でしょ、ミカちゃんってばやっぱりバカ?」

「ミカっちはバカだよ、当たり前でしょ?」

「そんな本当のこと言わないでよね。ミカちゃんが可哀相でしょ?」

「そっか。ミカっちごめんね?」

「いや、あの…。」

「まあとりあえず、あのブス———…ごほっ。女の子絞めて…げほっ。殺って…ごふっ。やっつけてくるね♪」


そういってニコニコしながらあの女の子を追って行った圭汰。言い間違え多くない?っていうかブスって言ったよね、今ね。あの子可愛いと思うけど…。


「それじゃ、ミカっち。とりあえずどっかに隠れようか♪」


そういったもう一人の男の子にあたしは手を引かれ、

廊下へと出た。

3月23日、ちょっと変えましたw

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