第18話 おなまえは?りゅう!
まだ甘くないです、この次です!
ひっそり逃げたあたしは裸足だったことを忘れていた。脳内から完全に削除されていた。火雅め、許さん。さっきからみょうに見られると思ったら……まったく…とりあえず走ろう!!
「あらまあ、げんきねぇ」
何て声が聞こえたけど気にしない。とりあえず戻る。だってあと3ふんだから!!
ドサッ
……ふぇ?ドサッ?目の前に圭汰。圭汰はこれまでにないくらい綺麗な笑顔。圭汰はゆっくりとしゃがみ込み、あたしに視線を合わせる。…合わせたら負けだ、合わせたら負けだ。
「ねえ…ミカちゃん……心配したんだよ…?」
ひいいいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃっっっっ
ヤンデレモード発動したああああああああああああストーカー発動したああああああああああああ
「……ミカ?」
ちゃんきえたああああああああああ
…ゲフッ。失礼。圭汰は目を細めてもう一度ミカ?とあたしに話しかける。今多分恐怖でガッタガッタ震えてるんじゃないかしら。ガッタガッタガッタガッタしてるんじゃないかしら、あたし。…かしら?キャらおかしくなった。
「…具合悪いの?」
急に目を丸くしてまるで小動物みたいな目をする圭汰。キラキラしてる。圭汰キャラ崩壊しちゃった!!
そこになぜかいきなりガサゴソと紙の音。…携帯じゃなかったっけ?
「うぅう~…」
「え?」
「……何こいつ。」
「……ぅ?ここどこぉ?おねえちゃんたちだぁれ?」
なるほど、さっきのドサッは圭汰がここのカワイイ可愛い幼稚園児を倒したから……って、え!?幼稚園児倒したの!?目の前にいるあたしの腰ぐらいの可愛い幼稚園児はキョロキョロとしてコテンッと首をかしげてあたりを見渡す。その髪は蜂蜜色で目はくりっくりした蒼。…外国人?…可愛い!子供大好きなあたしはその子の前に座り、その子に話しかけた。
「おなまえは?」
「りゅう!」
「…りゅう?」
「うん!りゅう!」
「うえのおなまえは?」
「ささきりゅう!」
「ささきりゅうちゃんね、あたしは高瀬未冠だよ」
「たかせみかん?…みかん?」
りゅう…え、日本人?そんな明らかに外国人デスヨ、みたいな外見しといて!?っていうかみかん…やっぱりいわれますか…ははははははは…
あたしは体育座りをして落ち込むふりをした。ついでに地面に「の」の字書いちゃうよ。ふんっ。
するとりゅうちゃんはあわてて謝ってきたのでよしとする。……まあ、後ろから感じる殺気は気にしないよ、うん。たとえそれを発しているのがストーカーが炸裂したヤンデレであっても、だ。でもりゅうちゃんはあたしの後ろをのぞき、ストーカーが炸裂したヤンデレの圭汰サマを指さした。
「みかたん…みかちゃん、このおにーちゃんは?」
「俺は赤神圭汰。お前はなぜここにいる。」
「きづいたらここにいたの!」
つまり迷子?
「うそつくな、おれをおいかけてきただろう。幼稚園児のふりなんかするんじゃない、中学生。」
ちゅ……へっ!?
「えー…バレてたの?」
「あぁ、あとお前が女じゃなくて男だってことも。」
……えええええええええええ…おと…ええええええ!?いや、明らかに女の子でしょ!!しかも認めた!?その身長で中学生!?ええええ!?
「ちぇー…バレてたのかよ…。よっ、と。」
そういうとりゅうちゃん…じゃなくてりゅうくんはいつの間にかあたしの上に座っていたりゅうくんは立ち上がりぱちっと指を鳴らす。するとどこからか黒い服を着た人が来てカーテンみたいなのでりゅうくんを隠した。
「……圭、これ何してるの?」
「いいからみてなさい、ミカ。」
「ハイ。」
お母さんか!!それから二分後、カーテンが開いた。早っ!!そして出てきたのはシュッとした長身で細身のイケメンさんだった。腰までだった髪の毛はズラだったらしく同じ色の髪の毛は肩までのふわふわ。くりっくりだった目はただ作っていただけらしく普通に切れ長。…普通に?うん、普通に。というか身長!!そこが一番気になる!!どうやって小っちゃくなってたの!なんでそんなにおっきくなったの!!義足!?
「義足じゃないよ、みか。」
「ひいいぃぃぃぃいっ、なんでわかったの…」
「「分かりやすいの、みかは。」」
「ひいいぃいいいぃぃっ……。…ア、ソウダ、ガッコウニイカナキャーハハハハー…」
「あ、それならもう休みの連絡入れといたよ、ミカ」
「ひいぃいいいいぃぃぃっ」
「勝手にミカって呼ぶんじゃないりゅう!」
「みかはみかでしょ?」
…そういえば二人は知り合いなのかな?目から火花散ってるけど。
こやつは攻略キャラじゃありませんが時々危ない事します、やります、いいます。
ミカちゃん大好きっ子です。




