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第17話 お前も寝るか?

…どうぞ、罵ってください。遅れてしまって……スランプなんです!(だからなんだよ!)

は?学校が家?何ソレ意味わかんない!っていう気持ちよくわかる。でもこの方、家出中らしいのだ。狼人間だからと言って家系が狼人間が生まれやすいとか先祖が狼人間とかだからじゃない。突然変異ってやつだ。ちなみにこの社会普通にモンスターがいる。理事長もモンスターなのだ。えーっと、確かぁ…天狗?だっけ…。目の前の狼人間は怪しげにニコッと笑うと一度ゆっくり目を閉じた。その閉じられた目は釣り目気味の橙でその上にくっついるまつ毛は嫉妬する程に長く揺れる髪はいい具合のオレンジ具合…が、いい具合の銀色に変わった。…へ?銀色?へ?そのまま風雅は目を開けた。…その目はなんと黄色かった。キイロ?樹井路?記井炉?あ、黄色か。


「…お前誰だよ。」

「…はぃ?」

「なんで俺の家に勝手に入ってんだよ、チビ。」

「……はい?」

「ったく…せっかく風雅を操ってたのに何すんだよ、ぶぁーか」


…えーっと、これは二重人格現象その1の性格とともに姿も変わるやつでしょうか。多分、今のこの人は橙羅風雅じゃなくて銀羅火雅がねらかがとてつもなく変な名前。この前の橙羅風雅はチャラいタラシだがこいつは俺様何様火雅様だ!なやつだ。俺様ってやつだ。あたしは俺様は嫌いだ!目の前のイケメンは前髪を邪魔そうにかき分けるとスッと目を細めた。ぬおおー、イケメソ。今ドッキュンドッキュンだった。


「…で、おめぇは誰だ?」

「……」


えーっと…こういう時はどうするんでしたっけ?素直に言うべき?それとも偽名でもいうべき?…んー…。こういうときはあたしは名前なんて教えたくないからなー…。よし、決めた。あたしはヒロインさんの名前を使う!


「…桃川、芽衣子です……」

「ぁ?ももかわめいこぉ?……しらねぇなあ…。」


当たり前じゃごるぁああああ!!知ってたら怖いわぁああ!!アタシの前にいるイケメンははぁ…とため息をつくとあたしの腕をつかんだ。


「…昼寝する場所。」

「…はい?」

「俺の昼寝する場所。案内すれば俺の家に勝手に入ったことは誰にも言わないでやる。どうだ?」

「……はぁ…わかりました…。どんなところがいいですか?」

「お前の好きなとこ。」

「…はぁ…じゃあ、こっちです…。」


とりあえず、あたしは図書館を出た。今の時間はなんと3時ちょっきり。おやつの時間が…!!くそ、今度圭に請求してやる…!!そのまま階段を一番下まで駆け降りる。おい、待て!という声が聞こえるけどしーらーなーいーもーんーねーだ!あんな俺様は迷子になればいい。あたしは一番下まで降りた後保健室に向かった。あのぼさぼさのとこにいって突き出す!


ガチャッ


と開けると


「う…あぁ…そ、そこはっ…」


なんとお取込み中だった。急いであたしはドアをバタンッと閉めた。…喘いでたの、ってさ…芽衣子さんじゃ…ね…?何やってんの!?あのぼさぼさ、学校で何やってんの!?


「…取り込み中か?」

「うぎゃあっ!」

「うぎゃあって…もう少し色気のある声はでねぇのか…。」


出ませんよ!色気なくてごめんなさいね!後ろでまたまたかすれた声。うん、その声いいね!声だけ。だけね。だけだよ。後ろを向くとやっぱり火雅。やっぱりこいつはデカい。何センチあるんだ?180以上はあるよね…藍旧さんたちは160ぐらいだけど。あたしは教えないから。絶対!後ろのでっかい人はあたしの口をふさいでる。手も大きい。あたしの二倍ぐらいありそうなんですけど…。


「こっちだ」


奴は玄関の方に向かった。え、なんで玄関?そのまま奴は靴を履くとあたしを横抱きにした。


「……んっ?」

「履かせるのめんどい。」

「いえ、あの…」


外にいる女の子たちの視線が怖いんですが…怖すぎるんですが…。火雅はどこかに向かいだした。って、あれ?これサボりっていうんじゃ…。サボりですよね?サボりはちょっと…。ただでさえ成績が悪いのに…!だがあたしは何もできず。無抵抗でついて行ったところはあたしの家の裏。…ん?


「ここが俺のお気に入りなんだ、お前も寝るか?」

「……いえ…。」

「…そうか。」


そのまま火雅は横になりごろぉーんと寝……え、寝た!?マジで寝やがった!?…よし、いまだ。














戻ろう。

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